アサヒのイオン(株)限定発売ビール。2007年の「醍醐味」、2009年の「ロイヤルブリュー」に続く第3段である。
メーカーによれば、「麦芽を当社比で約1.4倍使用した、『麦芽由来の芳醇な味わい』と『心地よい後味』が特長の“豊かなコクの麦芽100%ビール”」で、「発酵途中に新たな麦汁を追加することで香気を強化する」「掛け発酵」なる方法を用いているとのこと(メーカーのプレスリリースより)
値段は350ml缶で198円。ちなみにこれが置いてあるイオンの売り場では、サッポロ黒ラベル・スーパードライ・一番搾り等の商品が185円、ヱビスが208円、プレミアムモルツが218円だった。所謂普及価格帯と通年プレミアム商品の中間の値段か。まあ、このビールも一応「プレミアム」とは銘打っている訳だが。
アルコール分は7%とえらい高めである。アルコール分を高めるためには、麦汁濃度を高めなければならず、それ故麦芽を1.4倍用いたということなのだろうか。
グラスに注ぐと色も濃い目である。麦芽の香りは淡いが、高いアルコール分から来るコクを感じる。なかなかストロングなビールである。
アサヒはどちらかというと、すっきり系の無個性ビールが多いのだが、何故かこのイオンの限定発売の商品に関しては、思い切りの良さがある作りなのが好感が持てる。
六缶パックを包む紙容器には「宵の音(よいのね)が聞こえるリラックスした夜のひと時を『宵音』とともにお楽しみください」と書いてある。
確かに夜にじっくり飲むのが良さそうなビールである。だけど、最近の夏の夜は基本的に熱帯夜だからなぁ。どっちかというとすっきり系の味が好まれるだろうこの季節に、あえて芳醇系の味のビールを発売というのは大胆であり、どれだけ支持されるか微妙なところかもしれない。