《エチゴ ホワイトエール》
今月も地ビール。大震災以来、大手メーカーは元気ないもんなぁ。
新潟のエチゴビールは日本の地ビール第一号である。今も健在で、都内でもこれまでも缶製品でピルスナーやスタウトを見かけることはあった。
さて、先日コンビニのサークルKサンクスをのぞいたところ、このエチゴビールのレッドエールとホワイトエールとを売っていた。
このホワイトエール(缶の裏側はカタカナで「ホワイトエール」と書いた下に「WEIZEN」とある)は限定製品らしく、メーカーのホームページにも出ていない。ということで、こっちを紹介。
原材料は「大麦麦芽・小麦麦芽・糖類・ホップ」とあり、地ビールには珍しく糖類添加という副原料使用である。アルコール分は5%。
グラスに注ぐときめ細かいしっかりした泡が立つ。こういう泡は大手メーカーのプロセスビールではまず見られない。名前の通り色は白っぽい淡色だ。
果実酒を思わせるエステル香の心地良さはまさしくヴァイツェン。ただ味はまろやか、というより意外にシャープ。コンビニを通しての全国流通を意識してかな? それでも大手メーカーの作る「エールもどき」の中途半端さとは比べるべくもない。
値段は350mlで280円。これを高いとみるかどうか。この辺に地ビール普及のカギはあるだろう。
エールもラガーも発泡酒も新ジャンルもどれも似たようなもの、という人にとっては高く感じるだろう。
ただ、ワインやウイスキーやブランデー、最近は焼酎も、レベルの高い製品に対して高価格が設定されることに何の疑問も感じない国民が、ビールだけは同一の価格帯しか認めない、というは何ともおかしな話であり、この国のビール事情のもの悲しさでもあるのだが。