1987年発売ということだから、2005年現在も売られている全国区発売のオールモルトビールとしては、ヱビス、モルツについで古いことになる。というか、これと同時代・及びこれより古い時代も含めて、現在まで生き残っているビールというのは数えるほどしかないのだから、こういう特殊なビンのビールが今日まで発売されつづけているというのは、一種の驚異ですらある。
一時期はほとんど売っているのをみかけなかったのだが、ここへきてちらほらと店頭で見かける機会が多くなってきた。
発泡酒の台頭以降、わざわざ好んでビールの方を飲む人というのは、本当のビール好きの人が多いのではないかと思う。つまりビールらしい味を望んでいるということだ。ヱビスの黒がヒットし、プレミアムビールやチルドビールがそれなりの市場を形成しているのはその証左ではないだろうか。
復活なった六本木の「ハートランド」もまあまあ好調なようで、これを機にキリンもハートランドを今までよりも真面目に売っていこうと考えたのかもしれない。
オールモルト系のビールにしては割と軽目の方だが、それでもホップのさわやかな味わいが美味しいビールである。
グリーンのボトルも、20年近く前のものとは思えない、それこそ部屋のインテリアにも使えそうなくらいの洒落たデザインだ。まあ、飾っておいても仕方ないんだが。