《キリン 一番搾り 小麦のうまみ》

 2015年3月24日限定発売。

 メーカーのニュースリリースによれば、「近年、ビール市場はお客様の嗜好性の高まりにより、味の違いや個性を楽しめるビールへの飲用意向が高まっています。」とある。「おお、わかっているじゃないか」と思う。続けて、「小麦麦芽を使用した『一番搾り 小麦のうまみ』は小麦麦芽のまろやかなうまみを『一番搾り製法』でていねいに引き出すことで、まろやかな味わいと軽やかな甘い香りを実現しました」とあるので、期待は高まる。「小麦麦芽のまろやかなうまみ」というと、ヴァイツェン系の味だろうか。ワクワク。

 原材料は大麦麦芽・小麦麦芽・ホップで、アルコール分は5%。スーパーのイオンでの購入価格は税込み183円だった。

 飲んでみると……。

 あらかじめ言われているからこそ小麦を使っていることがやっとわかる程度の味。黙って出されたらまず普通のピルスナーと区別はつかないだろう。

 はっきり言って小麦麦芽を使用した意味がないと思う。同じキリンで小麦麦芽を使用した「グランドキリン ジ・アロマ」は豊かな香りと味を実現しているというのに。

 正直言って、なんか、だまされたような気分である。

 

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