《キリン スプリングバレー豊潤<496>

 2020年の3月23日に発売した製品。

 メーカーのサイトによれば、「きめ細やかなふわとろの泡と、口に広がる麦のうまみ、豊潤なのに綺麗な後味が特長です。麦芽は『キリンラガービール』の約1.5倍使用し、ホップは4品種を組み合わせるなど素材にこだわり、ディップホップ製法を採用することで、苦味は抑えながら豊潤な香りを実現しました。」とのこと。何のことはない、ただのラガービールである。工場で大量生産するありふれたラガーがどうして「クラフトビール」なのか首を捻らざるを得ない。ひと頃は何でも「プレミアム」を付けるのが流行していたが、最近はクラフトビールが注目されているから、何でも「クラフト」と付けちまえ、という発想なのか?

 原材料は麦芽・ホップ。アルコール分は6%で、イオンでの小売価格は350ml缶が税込み272円だった。ちなみに同じ店でヱビスが209円だったから、高いビールである。

 グラスに注ぐと色は中濃色。香りは穏やか。飲んでみると麦芽とホップのバランスの取れた味。確かに普通に美味しいラガービール。だが「クラフト」という名称はやはり違和感。大手メーカーのクラフトと銘打ったビールを飲むんだったら、サントリー「東京クラフト」のシリーズの方がいいな。エールが中心だし価格も安いし。

 

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