《キリン ラテスタウト》〜「深いコク」……なのか?〜

 スタウトというのは上面発酵の濃色ビールのことで、日本ではイギリスのギネススタウトが有名だが、キリンとアサヒもスタウトを生産している。

 そのキリンが「まろやか酵母」同様、セブンイレブン限定で冷蔵配送の、無濾過・生きた酵母の入ったスタウトを発売した。

 スタウトの生というのはビアホール以外ではなかなか口にすることができないので、これは貴重な商品である。

 「ラテスタウト」の「latte」というのは乳糖を意味するらしい。メーカーによると、副原料として乳糖を用いる「100年以上前にイギリスで生まれた」「ミルクスタウト」が起源のビールなのだとか。うーん、なんかワクワクするなぁ。

 で、飲んでみると……薄い。期待と違ってコクに乏しいんだな、これが。

 キリンの「黒」が「一番搾り黒」になって味が薄くなったので、スタウトも段階的に薄くしたのか?

 「乳糖のほのかな甘み」というのもあまり感じられない。というか、よくわかんない(笑)。

 すでに「キリンスタウト」という素晴らしいビールがあるんだから、これをそのまんま無濾過で発売してくれればいいのにね。こちらは乳糖の力なんか借りなくても、十分な麦芽の甘みが味わえる美味しいビールなんだから。

 

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