《サッポロ ビアファイン》

 一見すると発泡酒のようなデザインであるが、れっきとしたビールの新製品である。

 糖質50%オフが売り物。メーカーによれば、新素材「ホップうまみエキス」により、これまで難しかった「ビールの味わい」と「糖質オフ」の両立を実現したとか。「うまさでつくった」というキャッチコピーからもメーカーの自信のほどがうかがえる。

 糖質オフ商品は発泡酒では散見されるが、ビールではめずらしい。かつてキリンがラガーブルーラベルというのを出していて、あれも糖質50%オフを売り物にしていたが、いつの間にか市場からは姿を見なくなった。

 糖質オフ商品が注目されるのは健康志向なのかもしれないが、ビールの微々たる糖質にまで神経質になるほど、日常の糖質摂取量に気を遣っている人がどれだけいるか甚だ疑問である。

 飲んでみるとドライな味わい。確かに発泡酒とは異なりビールらしさはあるものの、ビールから旨みとまろみをなくしたような素っ気無さ。メーカーにしてみれば色々と努力はしたのだろうけれど、やはり普通のビールよりは味の点で劣るのは否めまい。

 なるほど糖質の摂り過ぎは肥満のもとではあるのだろう。だが、この際ビールは普通のビールを飲んで、一緒に摂取する食品の方に気を遣った方がよっぽど現実的な健康対策だと思うんだけどね。

 

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