サッポロがチョコレートで有名なロイズ社と共同開発した限定ビール。
キリンの「ビアショコラ」と同様、チョコレート麦芽(焙煎してカカオに近い香りを出した麦芽)を一部使用しているのだが、それだけではなく、カカオそのものも使用している。よって、税法上は「発泡酒」の扱いとなっている。
ネットで1月14日〜23日までの間の期間限定発売(実際に配送されるのは2月)で、3本1セットで1,480円と、値段も決して安くない。バレンタインを見越しての贈答用ビールというところか。誰か妙齢の美女がこのビールをプレゼントしてくれるのなら嬉しいが、そんなことがあるはずもないので、自分で注文した。
キリンのビアショコラは「ショコラ」という名称の割にはチョコレートの香りはいまひとつであったが、このサッポロのショコラブルワリーはさすがに原料にカカオを使っているだけあって、注いだ後に香りをかぐと、チョコレートフレーバーが実に心地よい。飲んでみるとほんのりとした甘味も感じられ、しっかりしたコクもある。美味しいビールである。値段が値段だからなぁ。
比較のためにイギリスはヤング社のダブルチョコレートスタウトと飲み比べてみたが、味の点で、勝っても劣ることはなかった。日本のビール醸造技術のレベルの高さを知らしめてくれる製品である。
多少値段が高くても、何かの特別な記念日等には飲みたいビールだ。もっともそんな需要ではやっていけないから限定醸造なのだろうけど。
残念ながらネットでの販売は終了してしまったが、出来ればまた再発売してほしいビールである。