サッポロファイブスター.jpg《サッポロ ファイブスター》

 このサッポロファイブスターは、もともとは北海道のサッポロビール園において、1967年〜1972年にかけて発売されていたプレミアムビールだとか。それが2006年に開園40周年(ビール園は1966年開園なので)を記念して復刻発売。ビール園でしか飲めないプレミアムビールとして売られているものである。

 それを、今回缶入りでコンビニ限定全国発売したという訳である。

 さて、原型の発売が1967年ということで、原料は麦芽・ホップ・米・コーン・スターチと副原料を盛大に用いている。時代を反映しているということであろう。アルコール分は5.5%。これが当時のままなら、4.5%が主流だった時代なので、けっこう高いアルコール分だったのではないかと思われる。

 缶には「1967年、当時珍しかった『プレミアムビール』として発売され、ドイツ風の本格的なコクのある味わいで人気を博しました。現在では北海道のサッポロビール園でしか飲めない幻のプレミアムビールです」と書いてある(どうでもいいことであるが、最近この「幻」という言葉、少し安売りしすぎじゃないだろうか。普通に手に入るものに使うなよ、と思う)。

 ちなみに値段は500ml缶でスーパードライや一番搾りより10円高かった。

 飲んでみるとまろやかでバランスのとれた味。ホップもそれなりに利いている。と言っても、最近のプレミアムビールに比べれば、香りの華やかさはないし、泡持ちも今一つ。値段がそれなりであるから仕方ないか。

 「かつての北海道ビール園でしか飲めなかったビールが、自宅で飲めた!」とノスタルジーを感じたり、旅情を味わったりすれば、それでいいのかもしれない。

 

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