サッポロが昨年末にイオン(株)経営の「ジャスコ」等で、限定発売したビール。サッポロのイオン系限定ビールとしては、「畑から育てた麦芽100%まろやかビール」に続く第二弾となる。
缶に「百年伝承」とあるのは、メーカーの発表によれば、1872年創業、チェコのベルナルド社のライフラッド製麦工場製の「テンネモルト」を使用しているからだそうで、これは百年以上伝承されている伝統ある製法で製麦した麦芽なのだとか。
アルコール分は5%。黄金色の缶に「Premium」の文字があり、麦芽100%で「芳醇濃厚〈生〉ビール」とも書いてあるので期待は高まるが、飲んでみると正直言ってどうということのない味。前作の「畑から育てた麦芽100%まろやかビール」同様に、オールモルトのプレミアムビールとしては特徴に乏しく印象に残らないビールである。
百年伝承の「テンネモルト」も言われなければわからない、という差でしかない。否。言われてもよくわからないか。
ヱビスやエーデルピルスという傑作を作っているメーカーが、何故「プレミアム」と銘打った限定ビールとなるとこうも没個性のビールになってしまうのか不思議な話である。