《サッポロ 札幌開拓使麦酒》

 サッポロのコンビニ限定発売ビール。缶の裏側にはえらく長い能書きがある。「明治9年(1876年)にビール製造が始まった、サッポロビール発祥の地である北海道 札幌。その地で、日本のビール草創期において先駆の気概を持って発足した「開拓使麦酒醸造所」。以降、ビール造りの想いと魂は130年以上にわたって受け継がれてきました。そんな先人への敬意を表してつくった麦芽100%の豊潤な味わいの本格プレミアムです。」とのこと。要するに、札幌開拓使醸造所で当時造られたビール再現した訳ではなく、単なる「あやかり」ビールだという訳である。なーんだ。だったら「記念」とか入れてほしいなぁ。

 ホームページによれば、「北海道産大麦麦芽、希少な富良野産ホップを一部使用」とある。「希少な富良野産ホップ」とあるので「おおっ!」と思わせるが「一部使用」とトーンダウン。どのくらい使っているのか比率は明らかでない。うーむ。

 先人への敬意、ということで最近では珍しい熱処理だ。アルコール分は5.5%。グラスに注ぐと色はやや濃い目。飲んでみると、まろやかだが熱処理ならではの重さが感じられる味。美味しいビールである。

「札幌開拓使醸造所のビールの再現か!?」と思って買い求めると、なんだか騙されたような気分になるビールだけれど、美味しいのが救いか。

 

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