《サッポロ 琥珀ヱビス》〜ヱビスの新展開〜

 限定醸造のヱビスビール。通常のものより麦芽使用量を増やしたという。そのせいかアルコール度数も5.5度とやや高め。冬場を意識した商品と思われる。

 「厳選クリスタル麦芽よる琥珀色のある味わい」とのキャッチコピーだが、「クリスタル麦芽」というのは香りや色に変化を与えるための特殊麦芽の一種で、ローストしたこの麦芽を配合することによって、「琥珀色の深みのある味わいを実現した」(メーカーのニュースリリースより)とか。

 昨今はプレミアムビールが見直されてきて、各メーカーが力を入れ始めているが、老舗のヱビスが新展開をみせてくれるのは嬉しい限り。

 アンバー(ビールの色の分類で茶褐色)タイプの下面醗酵のビールは今までの日本製品にもあったが、麦芽100%タイプは少なかったように思う。

 ヱビス本来のホップやモルトのコクに加えて、クリスタル麦芽よるこうばしい香りもあり、しっかりとした飲みごたえのあるビールである。発泡酒や第三のビール(この言い方、あまり好きではないのだが)にはないボディのある味わいが、ビール好きにはこたえられないのではないかと思う。

 

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