《サッポロ 月のキレイな夜に》

 2018年1月16日ファミリーマート系コンビニ数量限定発売。

 メーカーのニュースリリースによれば、「コリアンダーシードとオレンジピールに加え、フレーバーホップを一部使用することにより、フルーティーで華やかな香りを実現しました。アルコールは少し高めの5.5%で、やわらかい口当たりや、やさしい余韻を楽しめます」とのこと。

 ビールとして指定外の副原料を使用しているため分類上は「発泡酒」となっているが、缶には「Belgian White Style」とビールを意識したロゴがあるし、価格帯から行って麦芽を制限している訳でもなさそうなので、ビールとしてレポートしたい。

 商品名がなんだかキリンのグランドキリンシリーズにありそうな名称である。

 原材料は麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ・大麦・コリアンダーシード・オレンジピール。アルコール分は5.5%。ファミリーマートでの購入価格は350ml缶が税込198円だった。

 飲んでみると、Belgian White Styleを謳うだけあって、小麦特有の柑橘系の爽やかな香りがある。ただ、本場のヒューガルデンには及ばないし、ちょうど現在店頭で売られているキリンの傑作「梟の森」(缶で再発売された)にもとても小麦ビールの美味さという点ではかなわない。

 サッポロは小麦ビールを作りながらも、ラガーばかりを好む旧来の消費者を意識してか、どこか腰が引けているのだ。

 このメーカーがずっと低迷し続けているがわかる一本である。

 

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