《サントリー 東京クラフト バーレイワイン》

 2018年11月13日季節限定発売。

 メーカーのニュースリリースによると、「今回は、19世紀のイギリスでフランスワインをヒントに開発されたと言われる、アルコール度数が高く麦の濃密な味わいが特長のビアスタイル〈バーレイワイン〉を、本シリーズとして初めてテーマにしました」「厳選した麦芽を贅沢に使用し、デコクション製法(糖化工程で麦汁を煮沸する製法)を採用することで、秋冬のくつろぎ時間にふさわしい“麦の濃密で豊かな味わい”を実現しました。また、上面発酵酵母を使用するとともにレイトホッピング製法(麦汁煮沸終了前後の最適な時期にホップを投入する製法)を採用することで、重厚感のある“フルーティな香り”に仕上げました」とのこと。

 バーレイワインは直訳すると「大麦のワイン」という意味。長期熟成のエールで、ワインのようにアルコール度が高いことからこの名がある。たぶん大手メーカーがこのスタイルのビールを発売するのは日本初で、「時代は変わったなぁ」としみじみ感慨深い。

 

 この東京クラフトシリーズはコンビニ限定商品ではないので、普通にスーパーで低価格で買えるのが嬉しい。近所のOKストアーでの購入価格は350ml缶が税込204円だった。安いなぁ!

 原材料は麦芽・ホップ。アルコール分は9%と、まさにワイン並。

 グラスに注ぐと中濃色。香りはエールらしく華やか。味はコクのあるしっかりとした濃厚な味わい。最近は発泡酒や第三のビールでのアルコール度9%はめずらしくなくなったが、あれらはいかにもアルコールがむき出しでちょっと辛いものがある。だが、このバーレイワインはそれを全く感じさせない。これからの寒い季節にじっくりしみじみと味わえるビールである。こんなビールがスーパーで普通に買える日が来ようとは。いい仕事をしてくれたサントリー万歳である。 

 

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