《サントリー エクストラリッチ》

 10月22日ユニーグループ限定発売のビール。サントリーのニュースリリースでの告知はなく、サークルKサンクスのニュースリリースのみで発表されていたため、存在を知らなかった。たまたま入ったサンクスでこの商品を見つけて初めて知った次第。という訳で、今回遅ればせながら紹介。

 そのニュースリリースによれば、「『サントリーエクストラリッチ』は、『北米産ビターホップ100%使用』によるしっかりとした苦味と、『北米産麦芽使用』『デコクション製法』によるコクと旨みが特長の限定醸造ビールです。一日の締めくくりにぴったりの、上質な味わいをお楽しみいただけます。」とある。サントリーなので、おなじみの麦芽100%で天然水仕込み。アルコール度は5%。

 北米産のビターホップ使用以外は、これといって特徴のない印象なのだが、飲んでみてもその感想は変わらなかった。確かにホップの苦味が利いているような気がするが、それ以外はなんということもない普通のビールである。

 価格は350ml缶が215円で、これはサンクスの普及価格帯のビールであるモルツ、一番搾り、スーパードライなどが217円なのに比べるとわずかながら安いことになる。

 普及価格帯ビールの中の一つの選択肢(しかもちょっとだけお得!?)と考えればいいのかもしれないけれど、それにしては「エクストラリッチ」というのはいかにも名前負けである。

 先月紹介した「フルボディ」といい、アサヒやサッポロの濫発「プレミアム」といい、名前だけで客を引き付けようという発想はどうなんだろうかと思う。昨今話題になっている「食品偽装」も、結局はそういう発想が根底にあることが問題なのだろうから。

 

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