《サントリー 深みの贅沢》

 2012年の124日に発売されたセブン&アイの限定醸造ビール。

 はて、ちょうど1年前似たようなビールがあった気が、と思って自分のHPで確認すると、「深みの逸品」というそっくりな名称のビールが売られている。

 訝しく思ってメーカーのニュースリリースで確認した所、「『サントリー 深みの逸品』の完売後、多くのお客様より再発売を求める声が寄せられたことから、セブン&アイ・ホールディングスと共同で、いっそう深みのある味わいを実現した『サントリー 深みの贅沢』を開発したものです」「昨年の『深みの逸品』でご好評いただいた味わい・中味設計をベースに、さらに麦芽のコク・旨みを抽出することで、いっそう深みのある味わいを実現しました」とある。

 つまりは「深みの逸品」のバージョンアップ商品ということか。

 

 またぞろ缶には「7つのこだわり」なるものが書かれている。

1,麦芽を贅沢に使用した濃密な旨みと豊かなコク

2,ハラタウ産アロマホップ100%の爽やかな香り

3,アルコール度数6.5%の力強い飲み応え

4,麦芽100

5,天然水100%仕込

6,デコクション製法(※1)

7,レイトホッピング製法(※2)

※1 糖化工程で麦汁を煮沸することにより、麦芽の旨みを引き出しています。

※2 麦汁煮沸工程で終了時にホップを投入。ホップの香りを引立たせています。

 が、これは「深みの逸品」と全く同一の文面。バージョンアップのはずなのに同じ文面といのうは手抜きじゃないか?

 

 定価は238円。これも「深みの逸品」と一緒。

 アルコール度が高いので、それ由来のコクは感じる。が、昨年の「深みの逸品」と比較して、「いっそう深みのある味わい」かというと、うーむとなる。1年前の味を覚えてはいないよなぁ。「今の季節、暖かい部屋でじっくり飲むのに適したスタイルのビールであろう……」と、こちらも深みの逸品の時と全く同じ感想になってしまうのであった。すまぬ。

 

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