《サントリー 緋色の芳潤》

 2015年3月10日イオングループ限定発売。クラフトマンズビアシリーズの第四弾。

 メーカーのニュースリリースによれば、「『濃色麦芽』一部使用による豊かなコクと、『上面発酵酵母』使用によるフルーティな香りと爽やかな飲み口を実現しました」とのこと。今度は「アルトタイプ」だそうだ。ちなみにニュースリリースには「アルトタイプ」について「『上面発酵酵母を使用した濃色タイプのビール」と説明されている。

 アルコール分は5.5%。麦芽100%。価格は350ml缶が205円(イオンでの購入価格)。

 グラスに注ぐと色は中濃色。見た目はアルトっぽいし、香りも言われて注意してみればなんとなく上面醗酵らしい趣きがないでもない。しかし、このシリーズはどれも「っぽい」の域を出ない感がある。そもそもこれは「アルトタイプ」とは言っているが、「アルト」とは言っていないし、「上面醗酵酵母使用」とは言っているが、「上面醗酵(15℃〜20℃で醗酵し酵母が液面に浮いてくる)させた」とは言っていない。どこまで行っても「〜タイプ」ということなのか。

 上面醗酵のビールらしさを前面に出さないのだったら上面醗酵酵母を使う意味はないと思うんだが。

 昔、サントリーの直営店である赤坂の「ウインズ」で小規模醸造のビールを出していて、そこで飲んだ「アルト」は実にウマかったんだがなぁ……(ただの記憶の美化か?)。

 

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