《サントリー 褐色の余韻》

 2014年12月4日イオングループ限定発売。クラフトマンズビアシリーズの第三弾。

 メーカーのニュースリリースによれば、「『上面発酵酵母』使用によりフルーティな香味を生み出すとともに、カラメル麦芽を一部使用することによって、香ばしく甘い香りと深いコクを感じる余韻を実現しました」とのこと。缶にもブラウンエールタイプとある。

 アルコール分は5%。麦芽100%。価格は350ml缶が205円(イオンでの購入価格)。

 グラスに注ぐと色は中濃色。確かにエールっぽい香りがするし、味もエールを彷彿とさせる。だが、やはり「っぽい」止まりであって、例えば「よなよなエール」のような本格エールと比べると「もどき」の域を出ないように思う。しかもたいていの人はエールであってもキンキンに冷やして飲むだろうから、ますますエールの特徴は感じられないことであろう。

 昨今は首都圏を中心にエールタイプのクラフトビールが人気を博しているというのに、いまだに大手メーカーは限定醸造であってもピルスナー風の味にしがみついて保守的な味のビールしか作らないというのだから残念な話である。

 

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