《サントリー モルトセレクション 英国産ロースト麦芽使用》

 サントリーのコンビニ限定ビールである「モルトセレクション」シリーズの第二弾。今回は「英国産淡色麦芽」に「英国産ロースト麦芽」を加えて仕込んだアンバー(琥珀色)タイプのラガービールである。

「麦芽のうまみを最大限引き出すために、第一弾同様、『デコクションマッシング』を採用。麦芽から麦汁をつくる工程において、糖化中のもろみの一部を高温で、最適な時間煮沸することで、麦芽の旨味成分をしっかり引き出しました。さらに今回は、仕込み工程での糖化をわずかに抑え、麦芽由来の味の厚みをビールに付与しました。」(メーカーのホームページより)とのこと。更に、「アンバータイプならではの深い味わいを、じっくりと味わっていただきたい。そのために、炭酸ガス圧はやや低めに抑え、アルコール分は6%とやや高めのビールに仕上げました」とあるが、「糖化を抑えているのにアルコール度が高めというのは矛盾しているのでは?」と突っ込みたくなる。しかし、能書きよりもビールは実際に飲んでみての味わいだ。

 グラスに注ぐと泡がきめ細かい。アンバータイプ特有の中濃色がきれいだ。香りはそれほど強くはないものの、口に含むとロースト麦芽の香ばしさが感じられる。そして確かに独特のまろやかな甘みがある。これはなかなか美味しいかも。

 

 ところで、「英国」と言えばエールの本場。どうせ英国産の麦芽を使うのなら、できれば下面醗酵のビールを作ってほしかったけど。まあ、作ってくれないだろうな。

 

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