「北斗星」号に乗ってきました

     

     

     


 ラストラン前日の平成27年3月12日に札幌を出発した「北斗星」号に乗ってきました。翌日の便で定期運行は終わってしまうということで,満席 (満室?) だったようです。札幌から函館まではディーゼル機関車の重連で走行し,函館・青森間は別の機関車により,青森から終着の上野までは電気機関車に牽引されていました。上の写真では函館・青森間の機関車の写真がありませんが・・・。

 私のシートは部屋に入って右側の下段でした。私が真っ直ぐ横になっても大丈夫なだけの奥行きがありました。多くの人を乗せたいということでしょうか,幅はやはりやや狭かった感じです。1つの部屋に4人が入れますから,家族とかグループととかで,4人で1部屋のシートを確保すれば,1つの個室として使えます。

 札幌を定刻の17時12分に出発した「北斗星」号が上野に着いたのは予定より7分ほど遅れた10時12分でした。ですから,17時間乗っていたことになります。新幹線ができて移動にかかる時間が短くなるのは悪いことではないのですが,のんびりと旅を楽しみたいという人には在来線もいいのかも知れません。

 上の写真に見られるように,いろいろな駅や道路などの撮影ポイントには多くの人が出ていました。普段から鉄道写真を撮っている人たちらしく,大型のカメラを用意している人もいたようです。私も撮ってみましたが,日頃ほとんどカメラを手にしないので,上のような写真しか撮れませんでした。それでも,なんとなく記念にはなったかなぁと思っています。

 さて,今回の北海道行きは「北斗星」に乗ることが目的だったのですが,せっかくだから函館山からの夜景と五稜郭を見ようと思っていました。ところが,当日の函館は強風を伴った雪だったようで,私の乗った飛行機の前の便までは欠航だったようです。私は運よく函館まで飛べましたが,それでも風が強めだったので夜景はあきらめて,五稜郭タワーにだけ行ってきました。

 翌日,函館朝市に足を運ぼうとも思ったのですが,時折強く降る雪のために,函館観光が目的ではなかったこともあり,くじけてしまいました。それで,函館駅で時間をつぶして,特急「北斗」で札幌に向かいました。函館から中国語らしい言葉を話している人たちが乗り込みましたが,その人たちは大沼公園駅で下車しました。激しい雪の中での観光だったのでしょうか。特急で札幌まで約3時間半。北海道の広さを改めて実感しました。

 札幌も観光目的地ではなかったので,下調べはしませんでした。駅から徒歩5分程度だったでしょうか,時計台に行きました。その後,お土産を買って,時間があったのでJRタワーの展望室に上ってみました。札幌周辺が一望できる見晴らしのよい展望室でしたが,グッズを販売する店があるわけでもなく,コーヒーショップらしいお店があるだけでした。そのお店に多少のグッズ類があったようですけど,ちょっと拍子抜け。

 そのあと,「北斗星」号に揺られて一路上野へ。そんな訳で,北海道ではほとんど観光らしい観光はしませんでした。目的は達せられましたが,もう少し変わったプランもあったかなと思っています。実は初めての寝台列車だったのですが,思っていたよりは気持ちよく過ごせました。ラストラン間近だというので乗ってみたというミーハーな私でした。


      



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