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動物病院でよく使われるのがレントゲン(X線)です。確か名前はレントゲン博士が開発したか
らだったかな?(まちがってたらごめんなさい)。人の病院に比べると日常よく使用する検査か
もしれません。なぜなら、動物はここがこういうふうに痛いとかいってくれませんし、来院される
ワンちゃん、ねこちゃんによって表現の仕方がちがうものですから(すごく痛がる方もいらっしゃ
るし、ものすごーく我慢強い方もいらっしゃいます)。またそれぞれの飼主さんでも、いち早く異
常を感じて病院につれて来る方もいらっしゃいますし、こんなになるまでなんで気づかないのと
思ってしまう方もいらっしゃいます。
少し話がそれてしまいましたが、単に骨だけを見るわけでなく、胸やおなかの中の検査にも
使用するのがレントゲン検査です。原理を説明するのは、私の頭ではとても難しいので簡単に
言いますと、X腺という放射線を体の検査したい場所に当てて、その場所を通ってきたX腺が反
対側にあるフィルムに当たって感光させる(写真と同じ原理で撮る)というのが私の理解してい
る原理です。X線は体の中を通過してフィルムに届きますが、骨、内臓、筋肉などによってX線
の通りやすさが違いますのでその差が白黒の濃さとなって現れます。
さてどんな時にレントゲンを撮るのでしょう? 通常の診察では飼主さんのお話を伺ってか
ら、まず全身の身体検査を行い、原因と思われる場所とかここが痛そうだとか考えられる部位
を探します。もちろん他の簡単な検査が可能であればそれらの結果も診断の為に使用しま
す。 さてその後レントゲンを撮る必要があるかどうか検討していきます(また先に撮影する場
合もあります)。
理由は上にも少し書きましたが、それだけでなく体の異常があればそれがどの程度なの
か、または肉眼では見えない場所(胸、おなかの中など)に異常がないかなどを確認するのが
主な目的です。ですから見た目は吐き気のように見えても、全て胃炎が原因でなく誤ってひもと
かボールを飲み込んでしまった場合はその現場を飼主さんが見ていない限り、レントゲンを撮
ってみなければわからない場合もありますので、症状によってはレントゲンを撮る必要がある
わけです。
レントゲンを撮られた事がない方もいらっしゃるかもしれませんが、胸を撮影する場合、人で
は決められた場所に立って息を吸って〜吐いてといった感じでレントゲンを撮影しますが、動
物の場合そうはいきません。台の上で横になったり、あお向けになったり、うつ伏せになったり してもらわなければ撮影できません。更に動くと写真がぶれてしまうのでじっとしててもらわなけ ればいけないわけです。通常おとなしい子であれば短時間で終わりますので、撮影する方もさ れる方もそれほど疲れずに済みます(但し体重が重くなると持ち上げるのが大変ですが・・・)。 しかしそんなにものわかりのいい子だけではありませんので、残念ながらこわくてひっかく、暴 れる、噛むとか、おしっこもらしてしまったりしてしまいます。そうなると少し力を入れなければな らない場合もありますので、重労働となってしまうこともあります。
またどうしても撮影できない場合は麻酔をかけて撮影しなければならない場合もあります(こ
の理由以外に麻酔をしなければ撮影できないレントゲン検査もあります)。我々も必要以上に
抑えつけたりしたくないですし、なるべく負担がかからないように心がけていますが、我々動物
病院のスタッフに慣れていないのとレントゲン撮影に慣れていないのでは暴れる動物の心情も
理解できます(いつもすぐ終わるからおとなしくしててくれよと思いながら撮影しています)。飼主
さんの中にもレントゲン撮影のためにレントゲン室に入った事のある方もいらっしゃると思いま
すが、撮影する方とすれば飼主さんがいらっしゃっていい場合(おとなしくしていてくれると
か・・・)といないほうがいいなと思う場合(動物が嫌がって鳴いてる時とか)もあります。
さてこうして出来あがったレントゲンを見て、異常がないか調べるわけですが、なにがどのよ
うに写っているかということを簡単に説明します。まず皆さんご存知のように骨は白く写ります。
これで骨折や関節などの脱臼などの骨の異常を調べるわけです。また空気は黒く、水分は白く
写ります。例えば胸などであれば空気の入った肺は黒っぽく写りますし、血液の入った心臓や
血管は白っぽく写ります。獣医師はその心臓の形や、肺の中に炎症(白っぽい)などがないか
調べていきます。また通常の大きさより大きかったり小さかったりしていないか、正常な場所に
あるかどうか、または形が変わっていないかなどを確認します。大きさが変わっていたり、本来
あるべき場所から移動していたりすれば、何らかの異常がある可能性が高くなります。
お腹の中であれば、胃、腸、腎臓、脾臓、膀胱などが撮影できます。女の子の場合、子宮が
腹部にありますが、正常の場合は写りません(妊娠中は胎児が写る可能性があります)。
異常があって子宮が腫れていたりする場合に写ってくる場合があります。また腸の中の異物
(骨、金属など)、ガス(おなら?)や腹水がある場合などがレントゲンで見ることが出来ます。他
にも色々とあるんですが文章では書ききれない部分もありますのでこれ以上は省略させていた
だきます。
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レントゲンには単純レントゲン(そのまま撮影したもの)のほかに、造影検査があります。バリ
ウムを飲ませて撮影する消化管造影、脊髄(背中の太い神経)を調べる脊髄造影、腎臓、膀
胱を調べる尿路造影、血管、心臓を調べる血管造影などがあります。どの動物病院でも撮影
可能というわけではありませんが、症状によっては必要になる検査です。これらの検査によっ
て単純レントゲンではわからない部分もより調べやすくなります。
これらの造影検査は時間がかかる場合が多いので、半日程度の入院は必要ですが、検査
によって得られる情報も多くなりますので重症の場合は大事な検査です。他にCTなどの断面
を撮影するための検査がありますが、設備を備えている動物病院は大学病院などのごく一部
に限られています。しかし今まで診断できなかった病気を発見できる検査ですのでこれからは
少しずつ利用されていくようになると思います。
レントゲン撮影が終わっても病気の原因が必ず判明するとは限りません。大きな骨折などの
場合は判別できますが、靭帯などの損傷、小さな腫瘍などはレントゲン写真に写らない場合が
あります。原因がわかれば治療を行うことが可能か判断できますが、原因がわからなければ
更に必要な検査を行う必要が出てくるかもしれません。
先に挙げたような造影などや、エコー検査(今後機会があれば御説明致します)がそのような
検査に当たると思います。また少し時間をおいて再度レントゲンを撮影する必要があるかもし
れません。
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