C/1997 T1 宇都宮彗星 1997年10月

C/1997T11(Comet Utunomiya) 11/9
撮影日 1997年11月9日 20時16分19秒より 露出600秒(60s*10)
口径25cm F5 反射望遠鏡+ST−7(2X2ビニング −9.8度)
高橋NJP赤道儀にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正後彗星の移動に合わせ10枚をコンポジット後、t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換

 南の空には十日夜の月が煌煌と輝いています。 透明度は中々良いのですが、私の最近弱くなった目(0.6?)では、琴座の星はベガ以外は見えません。 ステラナビゲーターで予め調べておいた位置にファインダーを向けますが、中々CCDの狭い写野には彗星が導入出来ず随分時間を費やしていまいました。 結局目標にしていた星を間違えていた為と分かり(^^;、何とか撮像で来ました。
今回は赤外カットフィルターを外したためか、また上手くフラットフィールドがかかりません(^^; それに何かピントが甘いような..(^^;  また近いうちにフラットフィールド画像を撮り直そうと思います。 取あえずは速報版と言うことで..m(__)m
彗星自体は、月のためかCCDの画像では11月1日より小さく尾も短い感じですね。


C/1997T11(Comet Utunomiya) 11/1
撮影日 1997年11月1日 20時03分49秒より 露出600秒(60s*10)
口径25cm F5 反射望遠鏡+ST−7(2X2ビニング −9.8度)
高橋NJP赤道儀にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正後彗星の移動に合わせ10枚をコンポジット後、t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換

 地上光の影響かどうも上手くフラットフィールド補正が出来なくて、バックのカブリの偏りが酷く見ずらい画像になってしまいました(^^;
それでも、コントラストを調整しながら良く見ると、彗星の尾はフレームを飛び出して伸びているようです! 


C/1997T11(Comet Utunomiya) 10/26
撮影日 1997年10月26日 22時07分59秒から 露出480秒(120s*4)
口径10cm F4 屈折望遠鏡(マイナスバイオレットフィルター+赤外カットフィルター)
ST−7(2X2ビニング −9.8度)
高橋EM−10赤道儀にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正後彗星の移動に合わせ4枚をコンポジット後、t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換

 今日は綺麗な星空です。日曜日の夜なので、手軽な機材で白鳥の左の翼と琴座の間を移動している彗星を撮ってみました。 さすがにこの焦点距離では迫力がありませんが、彗星の尾は十分認められます。
彗星の高度が下がって来たために、地上の光の影響も大きくなってきました。


C/1997T11(Comet Utunomiya) 10/12
撮影日 1997年10月12日 24時20分56秒 27分56秒 露出189秒(72s+117s)
口径25cm F5 反射望遠鏡+ST−7(2X2ビニング −9.8度)
高橋NJP赤道儀にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正後彗星の移動に合わせ2枚をコンポジット後、t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換

 南西の空には大きな月が輝いていたのですけれど、透明度が良かったので家族が寝た後に望遠鏡を引っ張り出して撮像しました。 空が明るいためか、彗星自体は25cm反射では判りませんでしたが、ステラナビゲーターでシュミュレーとすると丁度三角形に並んだ星の底辺に彗星があり、導入には苦になりませんでした。
撮った画像を見ると先日より小振りになった感じですね、まあ、こんなに月が大きいのではしょうがないですね。(^^;


C/1997T11(Comet Utunomiya) 10/8
撮影日 1997年10月8日 24時19分39秒 露出90秒*2
口径25cm F5 反射望遠鏡+ST−7(2X2ビニング −9.8度)
高橋NJP赤道儀にて自動追尾 撮影地 埼玉県深谷市
CCDOPSにてダーク除去、フラットフィールド補正後彗星の移動に合わせ2枚をコンポジット
t.exe氏作のSBIGImageにて動的双曲変換

 久しぶりのいい天気です。 久しぶりの日本人による新彗星発見の情報を聞き、早速撮像してみました。
ケフェウス座にある彗星は、天頂近く見るにはとても条件が良いですね。 最初は、シュミュレートした位置付近をFC−50+ST−7で撮像してみると、小さいイメージながらもしっかり尾が見えます! それではと、明日の仕事も考えずNJP+25cm反射を組み立てて撮像したのがこの画像です。 彗星の移動が思いのほか早く、90秒露出でも核は移動して線状になっています。 ノートPCの画面では良くわからなかったので、その後横位置で120秒露出で何枚も撮りましたがもっと短い露出で撮るべきでした。
導入時に50倍で見ましたが、小さいイメージながらも意外としっかりしています。ただ尾はわかりませんでした。 あまり明るくはならない様ですが。尾も出ているので、冷却CCDカメラの良い対象になりそうですね(^^)
FC−50で撮った画像と比べて頂くと、Hale−Bopp彗星との大きさの違いが判ると思います。