設計まで-2 ちょみっつ家のプランをまとめていた頃、平行してInaさんと土地の件でやりとりしていました。もちろんInaさんだってビルダーさんですから、ウチでどうですか?というお誘いもありました。それでちょみっつ家の入札の話をInaさんにしたところ、面白いシステムですね〜是非、参加させてくれませんか?ということを言ってきてくれて、実際に参加する方向で入札方式の事務所からちょみっつ家の仕様書をもらってきてくれていたりしました。

それが入札直前になってInaさんから「やっぱり参加できない」という旨の連絡が。理由を聞くと最初言いにくそうにしていたInaさんですが、要約すると、どう転んでもちょみっつ家の仕様で希望金額がでないことがわかりきっているのに入札させる、というやり方が意にそぐわないとのこと。これは入札システムのところに伝えてもらってもかまわない、ということ。このときのInaさんとても熱かった。

で。

よしゃあいいものを、入札システムのところに幕引きのご連絡を差し上げた際、Inaさんところのご意見を伝えてしまったちょみっつ。

ああ。かわいそうに、1号ひでみは電話で2時間反論を聞かされ、Inaさんとこはルール違反だと怒られ、最終的には「じゃ、Inaさんとこと、うちの入札に登録している工務店さんで設計コンペしましょ。」と勝負を突きつけられることに。こちらも相当熱かったようです。

さて、Inaさんところからはちょみっつ家の「ローコストだけど豊かな気持ちで暮らせる家」というプロジェクトタイトル(大げさだってば)にぴったりの設計士さんを知っていて、常々一緒にお仕事をしたいと思っていたのでどうでしょう?逢ってみてもらえませんか?というお話しが届いていました。今までの経過はお話ししてあるということで伺ってみました。

この時逢ったOhさんが現在、ちょみっつ家の設計監理をしてくださっているのですが、この初めての会見のとき、設計バトル挑まれてます、というお話しに及んだところOhさんは不敵な笑みを浮かべ「やりましょ?やりますよ?」と静かな闘志でちょみっつを見つめます。

うーんと。えーっと。ど、どうしよう。

川面を渡る風が涼やかに通り抜けるOhさんの設計事務所。
3号すみみが犬の風゜助くんにメロメロになる中、美しい奥様にうっとりする2号みぃ。
おめーら何現実逃避してんだよっ!と2号3号を叱り飛ばしたいのをこらえる1号。

根がのーんびりへらへら〜♪な、ちょみっつは三つ巴の熱さに囲まれてあっぷあっぷ。どーすんだっどーすんだよぉぉぉぉっっ!と、叫んでみても始まらないので、とりあえず「施主はちょみっつ。」という基本に立ち返って、(開き直ってとも言う)設計コンペは行わず、OhさんInaさんのコラボレーションに設計施工をお願いすることに決めたのでした。

それぞれがそれぞれにご自分のお仕事や腕にプライドを持っているからのHOTさ。ちょみっつはとても良い刺激を受けて、改めて、設計を進めることにしたのでした。