設計まで-4
〜Ohさん〜
「設計まで-2」のところではできるだけ短くまとめようということと、書こうとすると次から次へと当時の心持ちが思い出されて、それも、思い出すと胃に悪いようなことばかりで、書いては消し、書いては消して、しごく簡単にまとめてしまった入札システムのお話し。

なんでそんなふうになっちゃったか考えると、「建築士・設計士」さんという世間一般的に「先生」と呼ばれる職業の方に対して妙〜に腰が引けて疑問や不安をなかなか伝えられなかった私たちにも原因がありました。尊大な方ではなかったし、提案もしてくれたし、今考えればそれほど腰引けなくってもよかったんですが、、ローコストで年末までに屋移りしたいと考えていた私たちちょみっつの思いと、あちらのやり方がかけ離れていっている気がしてもどうもうまく伝えられなかったあたりがちょみっつ側の反省すべき点でした。

そんなことを踏まえて、今回Inaさんからご紹介のあったOhさんにはできるだけ率直に思っていることを伝えよう、素直な気持ちと現状を伝えられそうにない印象を受けたなら、このお話しは反故しようと考えていました。

ここまで書いているのは2号みぃの個人的思いです。けど、この頃1号ひでみも同じような思いを抱いていたらしく、Ohさんとこに行く少し前I.Eでなにやらやっていると思ったら、OhさんとこのHPを検索してました。事務所の名前は「誠風庵」。なにやらアンティークな匂いのするお名前です。

二人してじっくり読みました。Ohさん設計の建築写真もじっくり見ました。そして3号すみみも犬の風゜助くんの写真をじっくり眺めました。

「じっくり」は「しゃっくり」に似ていてかわいい。

…そうじゃなくて。

そうしてちょみっつは思いました。「この方ならお願いできそうな気がする。逢ってみたいね」、と。

…すみみはひたすら風゜助くんに逢いたかったようですが。

こんな思いを持ちつつ逢ったOhさんの第1印象は「まっすぐな人」。直立不動だったわけではありません。うまい言葉がみつからないけれど、そんな感じだったんです。一度図面を起こして破談になっているちょみっつのような過去持ちを受け入れてくれるかしらん、と、見合い前の娘さんのような心持ちだったちょみっつ、柄にもなく妙〜〜〜に緊張していっぱい沈黙を作ってしまいました。

その後、打ち合わせやメールでのやりとりを重ねるうち、Ohさんが勉強熱心で発想が柔軟で、お茶目な方だとわかってくるにつけ、あの緊張感は一体なんだったんだろう〜、と思うちょみっつ夫婦ですが、時折職人さんとの現場打ち合わせなんかで見せる、高スペックのPCを思わせるぴしっとした過不足ないやりとりに、第1印象はまちがってなかったなぁ、と思ってたりします。

今思いついたんですが、ちょみっつはOhさんのことを一度も「先生」と呼んだことがない。よ、よかったんだろうか?…とっても今更な思いつき。