●広さや高さ |
居住スペースは、3人で暮らすには十分だと感じています。 住み始めてからお泊りしたのは身内でひとり。2階に設けた4畳半程の部屋に、普段は 引き込んであると壁に隠れるようにしてつけた2枚引き戸を立てることで泊まって貰うのには十分、独立した空間として機能しました。 普段はこの引き戸を引き込み廊下と繋がったスペースにしてあり、子供の遊び道具やTV、小さなテーブルと座椅子を置いてすっかりすみみのくつろぎスペースとなっています。 1階は階段下をリビング側はパソコンスペース、洗面所側は収納としたことで広さも生まれたかな、と感じています。キッチンがやや狭いかな?と思っていましたが、キッチンに立って振り向いて手を伸ばすとちょうど食器棚の扉を開くことができ、両腕を突っ張って何かを持って動いてもどこかにぶつかることはない、という目論見どおりで基本的に「広々キッチンで優雅にお料理」などと考えず機能優先派だった我が家としては満足しています。 天井はやっぱり高くしてよかったです。引っ越したとき、それまでのアパートでは天井ぎりぎりだった背の高いリビングラックの上にまだまだ余裕があるのを見たときは、それまでこの家具がかもし出していた圧迫感から開放されたように感じました。 1階リビングはムダに高い5mほどの天井高。ソファに寝転がって見せ梁のあるこの天井を見上げた時の開放感は希望どおりでした。 2階の勾配天井はやはり奥行きを感じます。子供部屋の床面積は6畳ほどですが、実際より広く見える効果があります。また、勾配天井にしたことで寝室と子供部屋にそれぞれ造ることができたロフトは重宝しています。 |
●間取りと使い勝手 |
1階、2階とも階段を中心にぐるぐるっと回れる間取りにしたのは、住んでみると思ったよりなんだか楽しいものでした。外から帰ってきて玄関からまっすぐ洗面所に行き、手を洗ったり楽な格好に着替えて洗濯物を出してから、一息ついてリビングに入ってこれるというのも、やってみるとなかなか便利でした。玄関を広くとったのも正解だったなぁ、と感じています。アパートの生活ではやることがなかった庭弄りをするようになると特に、玄関ホールが広いこと、収納を多くしたこと、リビングやキッチン、階段という生活空間とドアで隔たったちょっとした空間があるのは便利です。土を持って入らないようにできましたので。 リビング階段は音が響いてもっとうるさいかな?と想像していましたが、慣れてしまうとたいして気にならないですし、かと言って2階に子供だけが居ても、なんとなく気配はわかるので、宿題をやると言いつつテレビ観てるな?とかすぐ勘が働くようになって親としては安心、子供はしまった、と思ってるかもしれません。(笑)冷暖房がもっと2階に抜けてしまうかと思っていましたが、1年通してみてそれも問題になることはありませんでした。 1間幅に間仕切りを入れた玄関収納、玄関ホールに床から天井までの扉付き雑庫棚、洗面所階段下の収納棚、残りの三角部分の空間、2階の廊下手すりに造りつけた本棚、ウォークスルークローゼットなどなど、収納部分をできるだけ多く造ったのは正解でした。タンスなしで暮らしております。 でも最初はこれだけあれば余裕だと思っていたのもいつの間にか中がいっぱいになるところもあるので、モノの量はやっぱり管理しないとですね。 |
●設備の様子 |
・キッチン とびきり標準のI型です。引き出し収納の収納力の高さは思っていたよりありました。 ヒデミとワタシの身長差が25cm近くあり、ワタシが小さいのでキッチンの高さを80cmにしようかと悩みましたが、そうなると蹴込み部分がなくなって収納が減っていました。 結局85cmの標準高さにしましたが、裸足でもなんとかなってます、はい。 ガスレンジは「内燃式」採用のものですが、この火力の強さは驚きです。 ・洗面台・お風呂 洗面台も標準的な大きさです。三面鏡タイプですがたま〜に気合入れて髪の毛やらなきゃ、なんてときは役立ってます。収納が多いのもよかったです。特にティッシュを立てて入れられるようになっているのは、とても便利です。 キッチンと同じメーカーですが、どちらも水洗が蛇腹ホースで引き出せるようになっていて、これがかなり使い勝手よろしいです。洗面台はボウルの底面が平らになっていてバケツ入れるのにラクですし、水洗が蛇口部分だけ壁から出ているようになっているので、邪魔にならないところも毎日使うものとしてラクに使えるのはよいなぁと思ってます。 デザイン性はともかくとして実用性は満足です。 お風呂はこれまた標準1坪タイプのユニットです。引き戸にしたのはとっても正解。ドアよりもカビに悩まされることが激減しました。浴槽が2段になっているのも使ってみると半身浴が楽にできて健康にもよろしそうです。お風呂とカランを別水洗にしたのはよかったかな、と思ってます。お風呂を入れている時も他の水道で水が細くなることなくお湯が使えますので。 自動給湯システムって便利です〜。・・・お風呂の栓をすることさえ忘れなければ。 ・エアコン 1階は天井カセットインの4方向吹き出しタイプにしました。どこかの事務所のようですが、家庭用に小ぶりのタイプが出ています。 これは選んで正解でした。ダイニングスペースの天井につけましたが、4方向なのでリビング、キッチン、パソコンスペース、満遍なく風がやってきます。特にキッチンに向いて夏は涼しく冬暖かい風が吹いてくるのはうれしいです。キッチンはオープンで吊り戸棚がないのでちょうどよかったというところでしょうか。 エアコンのでっぱりがないのも見た目スッキリでよかったな、と思ってます。 |
●その他いろいろ |
・ガルバリウム+ペアガラス+杉材 真夏のお昼頃、外壁のガルバリウムを触ると「アチッ!」。青空駐車した車の表面並みに熱いです。でも家の中で同じ個所を触ってみても少し暖かいぐらい。逆に冬、外側はキーンと冷たくても中では壁がちょっと冷たいと感じる程度という断熱性は感心しました。 ペアガラスは一冬越してみて結露することはありませんでした。前のアパートが結露ひどくてカーテンの裾がかびるぐらいだったので、これはとってもうれしかったです。防音性もやっぱり高いです。別にどこそこのメーカーのこのタイプの・・・などとこだわったわけではないのですが、シングルガラスとは格段の差が感じられました。開閉が重いのは重量が増えたんだから、と許せる範囲でした。 地場の杉材の床、階段、柱、梁。水性の自然塗料で経年変化したような色合いに塗装しました。これは落ち着く色合いで、ピカピカしてないけど木の風合いが感じられてよかったと思ってます。杉は足あたりも柔らかく、合板のように冬冷たくて爪先立ちしちゃう、ということが全くないです。夏は日陰部分はひんやりしていて気持ちよかったり。住み始めた頃はあちこちでパキーン!と柱や梁に割れが入る音が聞こえてびっくりしたり、柔らかいだけにキズももちろんつきやすい、という欠点はあっても、時間が経つにつれてなんだかホッとする空間になってます。 |