地震に強い家づくり(2)

 阪神大震災以降地震以降、建築基準法の改正など地震に対して法の改正も進み安全基準は強化されました。建築基準法を

遵守すれば地震に対して安全であると言って差し支えないと思います。阪神大震災の際でも当時の安全基準を守っていた

ほとんどの
建物が倒壊を免れていたものを、筋交いのバランス、ホールダウン金物などで強化したので論理的なことは私には

解りませんが
安全だと思います。

 私はこで違った角度から現代の地震に対して疑問を投げかけてみたいと思います・阪神大震災の後の調査で解った事で、

倒壊の原因に土台、筋交いの腐れ、シロアリの被害がありました。腐れ、シロアリの被害は筋交いの入れ方、数とは、別の問題です。

問題なのは、何故、腐ったり、シロアリの被害を受けたか。何故、早く気付かず被害が拡大してしまったのか。
10年以上経った風呂

などを壊して見ると腐ったり、シロアリの被害があるのがほとんどです。ただ、被害の受けかたに違いがみられます。それは、材料の

違いに顕著にあらわれていると言っていいと思います。注入土台などは被害が周辺にも拡大していることが多い。青森ヒバの土台は

白太の部分は腐ったり、シロアリの被害を受けていても赤味は被害を受けてない場合が多い。年月を経た家を修理した時材料の

良し悪しが家に与える影響は大きいです。

 我社の住宅は湿気を遮断し、腐れ、シロアリの原因が取り除かれているので強いです。と言うようなうたい文句の住宅はたくさん

ありますが、50年以上経ている家は少ないと思います。 材料を工法でカバーしようという考え方です。でもこれは、大事なことだと

私も考えます。全てを青森ヒバの赤味で造ることっはコスト面から考えれば無理があります。湿気の影響が考えられるところは赤味を

使っても他は白太混じりのものも使っても、家の寿命はそれほど変わらないようにする。これが、大事だと思います。工法と言っても

多種多様でどの工法がいいのか判断つかないのが本当のところだと思います。私にもこれがよくて、これはだめですと分ける事は

できないと思います。ただ、家の修理などで解る事は空気に触れている材木は腐りも少なく、シロアリの被害も少ないということです。

現在ではいろいろな建材の発達でそうばかりも言えませんが。

 私の家は昭和26年に建てられた家で材料も悪いし、基礎は大谷石を並べてあるだけです。平成15年の1月に土台を部分的に取り

替えました。基礎の立ち上がりもほとんどなく、外壁で覆ってもないので雨に濡れていましたが、今まで、弱りながらも持ち堪えて

きました。材料はいいものではありませんでしたが桧材でした。剥き出しで覆われていないため濡れても乾くので今までもったのだと

思います。高気密とは反対の考え方です。

 話がピントを失いそうですが、どんなに筋交い、構造用合板などで耐力壁を作っても、それが腐ったりして本来の働きをしなかったら

何にもならないというこです。現在、パネル工法の採用が多いようですが50年後どうなっているのか見てみたいものです。勿論、

私はこの世にいませんが。家を建てようとする皆さんが、多くの情報を得て判断する事が大切です。

 家の寿命を考える時、土台は一番弱りやすいと言っていいと思います。今、多くの家は土台のに根太が乗せられ、床が張られています。

又は、床が直接張られています。土台が非常に取り替えにくくなっています。足固めなどの床張りも見直されてもいいと思います。

梁、2階梁の組み方も長いもの、大きなものが減って、つなぐことが多くなっていますが、力の伝わり方を考えれば、つなぎが少なく

大きなものを使った方が、丈夫なのは間違いありません。梁組も見直していいのではないでしょうか。

 

   

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