医学倫理学,映画《白领日志》


医学倫理学の講義でみた現場の医師がつくった映画。
医学生に見せるにはあまりに刺激的すぎる暴力にまみれた医療現場の現実。

この映画は、友人医師が殺されたことをきっかけにある医師によってつくられた。
『白領日誌』(白衣の日記)、97分43秒、2008年。

難しい問題を描くのに、深刻には描きたくなかったとのこと。
だから、内容はすごく楽しく、コミカルに描かれている。
講義の最中にも講堂からもう数分おきに大爆笑だった。
大爆笑の原因は、これから医師になる医学生っていうこともあるかもしれない。

この映画の監督の同僚は、ある夜、寝ている最中に頸動脈を切られて殺された。
動脈を切るということがどういうことか、ウサギの実験の最中に、
あやまって動脈とつないだチューブが離れてしまったときに初めて分かった。
一瞬の間に辺り一面血の海なのだ。

この映画ができるまでが「CCTV新聞」で特集された。
映画には看護師が患者に暴力をふるわれるシーンがあるが、
実際には、殴られて脳に後遺症を持ち、辞職された看護師の友人がその殴られる役を演じている。
以下、インタビュー。

《白领日志》一部关于医生的DV作品——视社会记录栏目采访(一)

「ここで働く看護師の誰もが暴力をふるわれたことがある」
というのがとても怖い。

みんなで映画を見ているときに、いちど拍手喝采がわき起こったシーンがある。
以下のセリフ。
「年轻最需要钱的时候没有,等老了要那么多钱干嘛」

「一番必要な若いときに収入がなくて、そんなに年取ってから大金もらったって何するんだってんだ」

これは他に八方ふさがりな医療現場の矛盾や問題に押しのめされたとこで出る最後のセリフ。
要するに、もう給料を高くしたところで現在の医療現場の諸問題には全く効果がないということ。

《白领日志》一部关于医生的DV作品——视社会记录栏目采访(二)

 
コミカルではあるものの、コミカルに描き、
医学を志すものの希望を奪わないように描いているからこそ、
臨床現場に立つ医師の苦悩、というか恐怖がひしひしと伝わってきた。
多くの学生の、将来の目標が変わってしまったかも知れない。

Posted: 土 - 10月 31, 2009 at 09:24 午後           |


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