『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』


Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran [Japan Edition] 試験も終わりやっと観られたこの映画。
本物の大人が放つ言葉。
子どもはよく大人をみている。

13歳だったのかー、モモ。
「16だよ」って娼婦に言い張ってたから、ほんとに16かと思ってた。

モモと娼婦のやりとりのシーンは大好き。すごい好き。
それからもちろんモモとイブラヒムとのやりとりも。

イブラヒムおじさんの言葉はときに難解でもあるのに、
「ひびき」のある言葉って子どもにちゃんと伝わってる。

子どもは難解な言葉を覚えてて、
家に帰って辞書で調べたりするもの。

私も親がヒソヒソ話で「皮かむり」って言葉が出てきたとき
「?」って思って、あとで辞書をひいて「やっぱり!」って
思ったこと、ありました。(注:かわかむりではありません)
子どもが「む?」って反応したくなる言葉って、
テツガク、エッチ系(エロス)、別れ話系(タナトス)、
のどれかじゃないでしょうか。
わからなくても子どもは言葉に反応するもの。
そういうことって自然と「伝わって」しまうものだけど、
それ以外のことってなかなか言葉で伝えるのはムズカシイ。
大人のみなさんは、このイブラヒムおじさんの発する言葉
学ぶに値します。言葉というより「言霊(ことだま)」かな。

予告編にある有名な彼の言葉、
「万引きを続けるんだったらうちの店でやってくれ」

これには子どもはひとたまりもないんじゃないかな。
「こころを読める人間ているの?」ってなっちゃう。

例えばケーサツがかわいそうだなって思うのは、
ケーサツはこういう言葉を発せないでしょう。いえ、
なかにはいらっしゃると思います。こういうやりとりができる
スゴ腕警官。こういうやりとりの中で地域を守れるスゴ腕さんも
いらっしゃると思うけど、そういうやり方を後輩ケーサツが学んで
継いでいくなんてことは不可能ではないでしょうか。
そういうアプローチ(接近)の仕方が、犯罪そのものが減っていく
んじゃないかって思ってるんだけど、なかなかそのへんのことを
言語化して伝えることがまたムズカシイ。
だって犯罪が人を信じられないところから始まってるとしたら、
そこからやってかないと。
ただ「イケマセン。犯罪ダヨ。」じゃ、済まないじゃんね。
言われた方もわかんないし、よけいに不信だろうし、
言った方も、コトの発端全然わかってないのではないでしょうか。
ここでは「イケナイコトダヨ!犯罪ダヨ!」って言った方が
倫理的に「悪」だと私は思います。結果として悪の根源をつくっているからです。

そんな『イブラヒム〜』サントラがいい。
音楽と映像がうまくかみ合ってる映画だった。 Monsieur Ibrahim et les fleurs du Coran Sound Track
モモの屈折した心理は音楽によって描写され、
イブラヒムおじさんとの
対話のシーンだけ音楽が消える。
おじさんの言葉に必死でモモが
耳を傾けているからだ。
そして、その言葉をモモが理解すると
60年代ポップスソングが軽快に流れ出す。
モモは踊り出す。
よくできたBGM。

→日本の公式サイトの壁紙は全部欲しい。
めずらしくこういう映画サイトでこぎれいにできてる壁紙。
→英語公式サイト

<05年7月25日追記>
銀ブラしてたら演劇にもなってること発見!
しかも日本人がやってる。
ちょっと興味あるかも。
あと、おっきくなったモモ発見!ココにも!
ワルそうだな〜。こういうコは決まって悪そうになるのだー=。


Posted: 2005年02月02日 (水) at 00:21 
|     |     |