ヘコミを含めその周辺は鉄板が伸びています。通常、板金塗装では塗装を削って鉄板を絞り込みパテ等で元の型に戻す訳ですが、デントリペアは塗装が割れないようにウラから専用ツールで多いと何百回と押したりひねったりしながら鉄板を絞り込んでそして、徐々に歪みをとり塗装の肌目に合わせるように仕上げていくと言うのが従来の一般的なデントリペアの作業工程です。
しかし、当方ではツール自体は同じですが違う視点から独自の理論を元に最新のボディ構造に対応出来るように作業を進めています。
いずれにしてもデントリペアの最大のメリットは元の塗装を守り修復可能という事だと考えています。
純正塗装を守る方法で車の値打ちも下がらないので従来の板金塗装より高くてもよいのでは？という
涙が出るような嬉しい意見を言ってくださるお客さんもおられますが、デントリペアの作業工程は単純です。
最近、板金塗装も安く早いお店が出てきましたが、板金塗装の場合はどうしても作業行程上時間コストが掛かります。
デントリペアの場合は専用ツール＋AC電源以外は作業者の体力技術力のみです。
ほとんどの場合その日中に仕上がります。
まずデントリペアで検討してみて、出来なければ板金塗装と考えてもらえれば幸いです。
基本的にツールが入らないところ、ボンネットの先やドアの角等、パテ修復箇所、鉄板二重のところは出来ません。
しかし、条件により可能なケースもあります。
まず見積り段階で予測し説明をします、その際内張り等脱着する場合があります。
また、どうしてもツールが入らない場合は表から引っ張り上げる方法をとりますが、
ウラからの作業に比べ綺麗にならない事があります。樹脂部分(バンパーやグリル等）も出来る様になってきましたが、確率的にまだ商売としては不完全です。
クルマ以外でも基本的に薄い鉄板であれば可能な場合があります。特にバイクのタンク等は多くの修理依頼を頂いてますが箇所や凹みの程度により出来るケースは極限られます。
長年の趣味・生きがいであるバイクをなんとかしたい、しかし鉄板の厚みで無理と以前から判断していましたが、最近の国産車で10円玉くらいまでの浅いデントならば箇所によって可能になってきました。旧年式やハーレー・ドカティ等の
輸入車はまだまだ鉄板の厚みで難しいですし箇所によっては全く歯が立たないのですが少し突破口が開けてきました。
他には農機具（トラクター）をやってみたところかなり鉄板が厚くびくともしませんでした。
しかし、最近の新型なら何とかなりそうな気もしますが・・・・
いずれにしましても、いろいろな物にチャレンジしていくつもりです。
塗装はタッチペイントでいいので凹みだけ直して欲しいというケースも多くあります。
凹みだけ直すのは全然問題ありません。
板金塗装１．２パネルとデントリペア＋タッチペイントをどちらがよいか、それぞれ比較してみられるのも方法でしょう。作業事例集を参考にみていただければいいのですが、特にどこまでが可能で不可能でというのは決めておりません。
いくつかのパターンはあるのですが、やってみないとわからないという時もあるのが本音です。
全国のリペアマンの方のHPを拝見すると物凄い事例集があり自分自身もっと頑張らないとと常に思っています。
ただ、小さいから楽だとか、大きいから難かというのでもないのです。小さくても深く鋭角な凹み、前後（横方向）に引きずったような凹みはかなり難しいのです。また、箇所によっても大きく左右されます。
実際リピートやご紹介を頂いているお客さまに「前はあんなに大きいの直してもらったのに、なんで今回はアカンの？」と言われた事がありますが、前述の理由によるものです。
このときほど悔しいのもはありません、日々技術の鍛錬あるのみです。
塗装をせずに直すというゴールは同じですが、発想・考え方それにレベルが全然違います。
しかしこれもどこまでがデントリペアで無塗装板金というのは特に決めていませんし、状況に応じて両方の
長所を使い分けて作業をしています。
一般的にデントリペアは１０cm以上の凹みになると相当な技術と経験がないと難しいと言われています。
それ以上の大きさになると当然歪みも大きくプレスライン等も入ってきます。
このような場合、無塗装板金技術がものを言う訳です。
当方はとやまデントリペアサービスより無塗装板金技術供与を受け正規に技術習得をし相応の経験を積んできています。最近この技術講習を受けた方も増えてきているようですが、デントリペアと比較して習得は数十倍の難易度を要します。
また当方は新車ディーラー・県内業者さまを中心に月間５０台前後のサービスを行っています。
一般のお客様も地元滋賀や京都の他、大阪府や福井県・京都北部からも来ていただいています。
デントリペア技術を持ってる作業者はたくさんいますが無塗装板金技術を習得している作業者は全国でも少ないのです。
また、作業事例では無塗装板金を中心にアップしていますので参考にしてください。
