入り日うすれ:夕日の光が弱くなって
山のは:山のはし  夕月かかりて:夕方の月が空に出ていて
においあわし:月の光がほんのりうすい
里わのほかげ:村の辺りの明かり  たどる:行く
かわず:かえる  さながら:すべて
二、里わのほかげも 森の色も
  田中の小道を たどる人も
  かわずの鳴く音も かねの音も
  さながらかすめる おぼろ月夜
一、菜の花畑に 入り日うすれ
  見わたす山のは かすみ深し
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて においあわし
おぼろ月夜
文部省唱歌 高野辰之 作詞