吠太郎の中級ブラックジャック講座



吠太郎の中級ブラックジャック講座を書く予定でしたが、省エネということで、体系的でないヒントをQ&A形式で下に少し書くに留めておきます。(拡充予定あり)吠太郎のサイト内では、他にもは日本語のBJ解説書やサイトでは、まだ説明されていない概念や戦術を中心に、カジノ関係用語集の中でもワンポイント解説していますので、そちらもご覧下さい。


なお、きちんと基礎から勉強する場合には、やはり書籍から情報を得るのが一番でしょう。ブラックジャックの本書評欄にアドバイスを書いておきましたので、参考にして下さい。
WWWより情報を得られたい場合、初心者の方にはniftyserve FVEGASのHPの中の連載ブラックジャックをやろうが非常に分かりやすく、かつ役立つ情報に絞って踏み込んで書かれているので超お勧めです。
英語で良ければ、Rec. Gambling Frequently Asked Questionsに、基礎からcounting systemまでまとまった形の記述があります。これの邦訳もあります。その他カジノ関係リンク集のBJ関係のサイトの所を一通り探ってみて下さい。


Q. どのカウンティグシステムを選ぶべきか?

A. 典型的な日本人プレーヤーを想定した場合の吠太郎の見解を書いておきます。但し、古今東西様々な議論がなされておりこれがベストだという物は実はありません。従って、もしあなたが特定のカウンティングシステムに慣れているなら、あえてそれを変更してまで別のシステムに挑戦する必要はないでしょう。(少し見解をかえました(^^;)。前の見解を読みたい方はこちらへ

日本人プレーヤーの場合、国内アングラ系に通っている特殊な人間以外は、せいぜい年に数回外国のカジノに行く程度であろうから、難しいカウントシステムと取り組んでも、忘れてしまいがちである。また、間隔も開きがちになるので、リフレッシュするにも時間がかかる。しかも、わざわざ外国まで打ちに行くのであり、長時間プレーしたいであろうから、長時間カウントしても疲れにくいシステムの方が良い。従って、おのずと推奨されるシステムは、レベル1のシステムとなる。

代表的なレベル1システムには、Hi Low, Hi-opt, Uston PM, Canifield, Silver Fox, K-Oなどがある。それぞれ特長があるのだが、恐らく最初のうちは、indexを覚えることはしないだろう。(カウント値による戦術変更はせず、betの増減だけにcountを用いる)。ならば、bet の増減に対して最も効果的なシステム、即ちbetting correlationの高いシステムの方が良い。この観点から見ると、推奨されるのはHi Lowである。但し、Hi Lowはtrue countの計算が必要なのでこれもしんどい。となると、K-Oがまず第1の候補となる。しかしながら、Hi lowカウントは今の所全てのcounterの規範となっているので、他のプレーヤーとteam playをする可能性も考えるとHi Lowを選んでも全く問題はない。

もう少し慣れて来れば、Hi LowやK-Oでindexを覚えることにすると良いと思われる。なお、Hi lowの場合も、K-Oと同じくindexの丸めを行っているHi-Low liteで十分である。(Blackbelt in Blackjack98年版の書評参照)

日本人プレーヤーはHi Opt1を使っている人が多いのだが、これはAのサイドカウントをしない限りHi LowやK-Oより効率が劣る。Aのサイドカウントはかなり難しく、ミスの率や長時間プレーへの適性を考えると、最上級者でないと有効に活用することは難しいであろう。よって、Hi Opt1は推奨できない。playing efficencyの追求は、努力の割りに収益上の効果が薄いことを肝に銘ずるべきである。
(個人の特性にもよるが、A side countをミスプレーなく、気楽に行うことは普通の能力の人では困難であると思う。)

吠太郎の経験でも、更に進んだシステムへ取り組みたい場合は、Aサイドカウントを組み入れるよりも、レベル2,3のカウントに進んだ方が楽だと思う。これについても、いろいろのシステムがあるが、最近ではOmega 2を用いているカウンターが多いようだ。但し、Omega 2もBetting EfficiencyはHi Lowより劣るので、これを使うのであれば最初からindexを覚えなければ意味は全くない。しかし、Omega 2はどちらかというとplyaing efficencyを追求しているので、1,2deckのゲームを専門に戦うプレーヤー「のみ」にしか勧められない。

ということで、レベル2のカウントシステムとしては、吠太郎はZenを勧めたい。ZenはAを-1 (10は-2)と数えているので、playing efficencyとbetting efficencyのある種の妥協点をA side countを行わないで求めたシステムである。この意味で、shoe game, 1deckゲームで共に「最良」のシステムとはならないが、ネバダ州にアタックする日本人カウンターなら1 deck, 2deck, shoe gameをそれぞれ同じ程度の割合でアタックするであろうから、一番バランスが取れていると思う。ちなみに、レベル2のカウントはAサイドカウントを行わない限り、地道に練習すれば普通の能力の持ち主でもマスターできると思う。(もちろん、これが無理であればレベル2に進む必要は全くない)

そう。!いいたいことは、どのカウントシステムを選ぶかは、自分の「将来も考えた主戦場」のdeck数も考えるべきだということです。(だから見解をかえました(^^;))

まとめると、
K-O or Hi Low (without index)
K-O or Hi Low (with index,Hi lowの場合はhi low lite indexで十分)
までを必須習得項目とし、

専らWalker Hill等韓国カジノ(と、某国の非合法カジノ?(笑))で戦う場合には、ここまでで十分。!

ネバダ州などで、主に1,2 deckで戦う場合は
Omega 2 (with index)
Omega2 (with index and A side count)
の順にスキルアップする。(でも、hand heldゲームだけではいずれ稼ぎ場を失う可能性が大きいのであまり推奨はしない)

ネバダ州中心だが、shoe gameも含めてオールラウンドに戦う場合は
Zen

というようにスキルアップしては?というのが吠太郎の一応の見解。
なお、Casino Veritieの中のBlackjack Strategy Advisorも利用してみると良い。但し、数々のシステムに関する一定の知識がないとアドバイスの意味が分かりにくいかも知れない。

(次のQ&Aも関連するのでお読み下さい)



Q. Hybrid Systemはどうですか?

A. 日本には、相変わらずHi-Opt1やHi-Lowの信仰が根強いようです。その究極の形の一つとして、以下のようなCount Systemが日本人カウンターの間で流行っているようです。(99年初頭現在)。即ちbettingにはHi-Lowを用い、これにAと2のカウントの差を付け加えることにより、Hi-opt用のカウントを導いて、playing variation用のdecisionに使うというもの。
Aのサイドカウントを2のカウントとキャンセル出来るので、Aのサイドカウントを単独で用いるのに比べて、Multi-parameterのcountingが非常に簡単に行えるという点で、アイデアとしては非常に面白いです。

しかし、このようなlevel 1 Systemを二つ組み合わせたHybrid Systemを用いるのであれば、もっと効率の良い方法があります。即ちまず、3〜7を+1、10をー1として、これをplaying variatoinに用いる。そしてbettingのためには、Aceをマイナス1、2をプラス1としたカウントを付けくわえる方法です。後者はK-Oカウントになります。(勿論K-Oを主カウントとして、playing variationのカウントを後で計算しても全く同じ)。
これが、Thop1(またはAce-Two KO)として知られているものです。カウントの複雑さは、Hi-opt/Hi-Low hybridと同程度なのですが、効率が上昇する上に、unbalanced countになるので、実用性も更に高いという訳です。ThopのHPはここにありますので、ご参照下さい。

言い換えますとカウンティングシステムのステップアップの道筋として、
1.まずK-Oをマスターする
2.これにAと2のカウントの差を付け加えるサイドカウントを導入する。
という順でスキルアップするというのも悪くない方法だということです。


Q. 最も効率的な練習方法は?

A. 効率的なcountingの練習のためには、counting練習用ソフトウエアが絶大な威力を発揮します。リンク集の中でCasino Vertie Blackjackというソフトを紹介しておきましたが、これはオススメ。internet経由で、あるいはベガスへ行かれた際にはGamber's Book Club等で是非とも入手しましょう。但し、当たり前のことですが、英語の「専門的な」ソフトなので、BJ用語を理解していないと使いこなすのは困難であり、かつソフトの価値も実感できないでしょう。出来ればBJ本を数冊、先に読んでおくことが望ましい。
ソフトウエアは、他にも良いものがあるようですが(ConjelcoやStanford Wongの製品)、少なくともこのソフトが「本物」であることは間違いありません。

蛇足ながら、一般論としてカジノゲーム統合ソフト(各種のゲームが一つのソフトに入っているタイプ)は、ゴミである確率が高いので気をつけましょう。各種目ごとに専門化されたソフトの方が当りが多いです。


Q. 2hand以上同時にプレーするときはどのような点に注意が必要でしょうか?

複数ハンドを同時にプレーするときのリスクの取り扱いは、1 hand onlyのときとちょっと異なって来ます。これについては、本HPのちょいと数学が必要(かも知れない)コラムの中の

複数ハンドの同時プレー(基本編)
複数ハンドの同時プレー(Blackjack編)

に詳しく説明しています。シリアスプレーヤーは是非一度ご覧下さい。なお、Blackjack編は基本編に目を通してからお読み下さい。(基本編からもBlackjack編にリンクが張ってあります)。


Q. 他のカジノゲームと比べて稼ぎはいいのでしょうか?またリスクは

これについては、本HPのちょいと数学が必要(かも知れない)コラムの中の

カジノゲームのリスクと時給比較

のコラムにまとめてあります。


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