ひとしずく新聞
第137号 平成16年6月1日発行
健康的癒し空間 ホームリゾート
私たち人類の住環境は、その歴史とともに劇的な変化を遂げてきました。
原始・・・その始まりの頃は、この地球上に共生する他の生物同様に、まさに自然な生活をしていたことでしょう。
いつの頃からか、しだいに他の生物たちと隔たりはじめ、人間だけの住環境を作り出し、そのうえ、さらに快適さを求めていったのです。
それは文明、特に科学の驚異的な進歩発展に伴って、生活様式も飛躍的に変わっていったのです。原始の人たちは、洞穴生活から長〜い年月をかけて徐々に竪穴式住居・高床式住居と呼ばれる住まいや家を作り、その時代・時代の生活文化レベルに適した住環境を得ていったのです。
さらに20世紀から21世紀に至る、わずか100年あまりの間に、私たち現代人は究極の便利さや快適さを造り出そうとしてきました。
今回、それら便利さや快適さよりも「健康的で癒されるホームリゾート」(最適住環境)について考察してみました。
最適な住環境とは
「衣・食・住・・・足りて、礼節を知る」=管子=
「人は、生活が豊かになってはじめて、道徳心が高まり、礼儀を知るようになる」
この古代中国の書物にもあるように、昔はまず「衣・食・住」という人間の基本的な欲求が満たされてこそ、その上の高次な段階「心」の礼節礼儀を知り、わきまえることができたというのです。
現代の日本ではどうでしょう・・・、ほとんどの人が「中流意識」を持ち、今や基本的な「衣・食・住」環境では、贅沢さえ言わなければ、ほぼ充足されていると言っても良いのではないでしょうか。
但し、「衣・食・住・・・足りて礼節を知る」とはいかず、何もかもが充足しすぎてしまって、逆に基本的な礼節さえ欠いてしまっているようです。
こんな私たちにとって最適な環境とは、どのようなものでしょう。
まず第一に心から安らげる環境・・・、もちろん個人個人の好みや趣味に違いがあったとしても、安心してくつろげて眠ることができる場所・部屋があることです。
水環境
20〜21世紀の日本は、上水道の普及率が約98%と、ほぼ全域に水道水が行き渡っていることになります。
また参考までに下水道の普及率は、全国平均で約45%くらいとなっています。
この点から言っても、衛生環境は飛躍的に良くなってきました。
何よりも、水を媒介とする伝染病(赤痢・疫痢など)は激減傾向にあります。
ただし、それは良い反面逆に、私たちの身体的免疫力などの低下を招いてしまい、今新たな驚異として取りざたされている「狂牛病・鶏インフルエンザ」など、動物を媒介として、人間にはうつりにくいとは言われても、いざうつってしまうと死に至る危険性が高いものもあります。
このように免疫力の低下が、抵抗力そのものを弱くして、以前の人間たちには想像も出来なかったような病気(病原菌・細菌・ウィルスによる)が新たに生まれる可能性も有るのです。
心身の環境
私たちは、さまざまな外的刺激(気温・湿度・雑菌・ハウスダスト・ダニ・・・etc)に晒されながら日々をおくっています。
このような環境の中でも健康な状態を保っていられるのは・・・、例えば身体を例にとると、身体を被う皮膚が外的刺激を阻止したり、やわらげる動き(バリア機能)を果たしているからです。
その皮膚も、四季折々さまざまな刺激を受け、冬には低温症や乾燥症という肌の大敵に晒され、夏には発汗による酸化や直射日光にも晒され、何よりも一年中紫外線に侵される危険があるのです。
また、身体的な刺激もさることながら、精神的刺激・ストレスも、この現代社会の大きな問題となっています。
「人」という字が示すように、人と人が支え合ってこそ、人は生きていけるのです。
人は、一人きりでは生きていけないもの・・・、しかし、この現代一人きりで思い悩む人が多いのも事実なのです。
ホームリゾート
このように、種々の面から環境をみてみると、私たち現代人は、以前に比べて格段に良くなった環境のもとで暮らしていることになります。
欧米諸外国から見れば「うさぎ小屋」に見えても、ほとんどが冷暖房完備で完全電化の住まい、贅沢を言わなければ多くの人が食べることには困らない社会環境です。
しかしながら、精神的に満たされない人が多いことが、この現代社会の問題でもあるのです。
昔は、各家庭に茶の間があって、おじいちゃん、おばあちゃんをはじめ、家族のくつろぎの場が、茶の間でした。
今では、リビングという名で呼ばれる部屋はあっても、その場に家族全員が集まることすら少なくなってしまいました。
ご家庭に「癒しの場」ホームリゾート創りをしてみませんか・・・。
癒しを必要とし、それを求める人は、年々増加傾向にあります。
世の中が便利で快適であればあるほど、希薄になっていく人間関係・・・忘れがちな、人を想いやる心・・・一見、複雑すぎる社会システム・・・etc
また今年も夏がやってきます。
“癒し”を求めて海や山へ、旅に出るのも良いでしょう・・・。
ハワイ・タヒチ・バリ・フィジー・モルジブ・プーケット・・・数々ある南の島々、確かにこれらの場所には、今の日本で味わえない「癒しの時」があります。
今、現代人の多くが、生きていることさえをもストレスとしてしまっている状態だといえます。
「究極の癒し」とは、たまにはそこから脱して癒しの旅もいいでしょうが、その後には日常という現実に戻るのです。
だからこそ日常の中に《真の癒し=心身の癒し》を創り出すホームヒーリング・・・つまり、ホームリゾートが必要な時代なのです。
天地の音声
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