四季工房 宇都宮モデルハウス
共用の間
階段を上がると2階の共用スペースに出る。机が用意されていて、家族共用の書斎とも言える。百科事典や図鑑など皆で見たい本を収納する書棚も造り付けられ、家族がいつでも利用できる。趣味の作業もできて、2階なので途中でそのままにしておいても構わない。
ここは吹抜に面していて空間の広がりを楽しむだけでなく、分断されがちな家族の会話や気配をつなぐコミニュケーションの装置でもある。他にも、高さを利用して室内の換気を促進したり、室内の温度差を解消する機能も持っている。
貴重な建築費を人が通るためだけのスペースに使うのはもったいないので、住まいにはほとんど廊下を造らない。間取りをうまく考えれば無駄な廊下は必要ないからである。その分、家族の使う生活空間を広くする方が合理的で、仕切りを最小限にすることでコストを抑え、広々と暮らせ、さらに住み手のストレスになる室内の温度差も小さくできるからである。
造りつけの洗面と書棚
階段の手摺代わりに家具を設置した。桧の甲板に杉の扉の洗面台と、杉で作った共用の書棚。
子の間
右は共用の間から子の間入口を見たところ。子供の成長に合わせて一緒に成長する住まい。入口の引き分けの引き戸と間仕切り用に用意された鴨居で必要に応じて仕切ることができる。
寝間と付随した広縁
畳の寝間、造りつけの作業台を持つ広縁