二人の絆
「貴女とは、もうやっていけません。」
「こっちだって、ちょうどあんたと組むの嫌だと思ってたよ。」
喧嘩してるのは、男アコライトと女クルセイダー。
男アコは完全な支援型で、女クルセはグランドクロスをメイン
で使うタイプと、バランスはよさそうなコンビ。
「自分は勝手にやらせていただきます。」
強い口調で男アコは女クルセに捨て台詞をいい
臨時広場に消えていった。
「ふん、悪いのはあいつの方なのに・・・。」
そういって、女クルセの方もどこかに消えていった。
二人は少し、また少しと距離が遠のいていった。
そんな感じで数日がすぎた、ある日。
「・・・繋がらない。」
プロンテラ南にぼやいてる男アコの姿があった。
どうやら女クルセにWISが繋がらないらしい。
それも、そのはずだった。女クルセはWISを拒否
していた。
一方の女クルセの方も
「ふぅ、疲れた。」
モンスターの沸きが収まり、ダンジョン内で一休み。
おもむろに、女クルセは男アコにWISをしようをした。
しかし、「あの男、私からのWIS拒否してるのか・・・。」
男アコの方も、女クルセからのWISを拒否していた。
「あの男、しっかり育ってるのかな・・・」
どこか心配するような顔つきを、女クルセはしていた。
突如現れた男モンクが、落ち込んでる男アコを見て
いてもたってもいられなくなって、話かけてきた。
男アコから、相方と喧嘩したと言われて
「ふーん、そんなことがね。」
男モンクは何かを思い出したように、話を続ける。
「本当に仲直りしたいなら、何をしてでも見つける
努力はしたのか?」
彼はモンクらしく、ストレートな質問をぶつけた。
しかし、男アコは戸惑いながら
「いえ・・・特にこれといって・・・。」
その言葉に男モンクは突如声を大きくして
「馬鹿かお前は!!そんなんでそこまで崩れた関係が
直るとでも思っているのか!?」
突如怒鳴られたような声で言われた男アコはただただ
どうすればいいのかわからず、内心焦っていた。
「すまんな、いきなり怒鳴ったりして」
男モンクは素直にあやまり、話を続けた。
「そうなったらな、思い入れのある場所とかにいけば
いるかもしれんな、現に俺もそうだったし。」
「俺も?」
男アコはその一言が気になって聞き返したが
「なんでもねぇ、あんたも早く仲直りしな。」
そういって、男モンクはテレポートの魔法を
使用して、どこかに飛んでいってしまった。
「・・・思い出の場所か。」
ある場所を思い出し、その場所に一番近い町
へ、ポタで飛んでいった。
ゲフェン魔法塔のゲフェンダンジョン入り口前
その場所に女クルセが、何かをつぶやいて休憩していた。
「このダンジョン、あいつと一緒によく来てたな・・。」
あいつとは、男アコである。思い出の場所と聞いて
男アコが思い出したのもここだった。
もちろん、ペアで効率など出るはずもなく、なかなか
二人ともいいように経験値はかせげてない。
それでも、二人にとっては大事な場所だった。
「ふぅ、今日も一人で狩りか・・・。」
何かが足りないと感じている女クルセであったが
ダンジョンの中にもぐっていった。
女クルセがダンジョンに潜ってしばらく後に
ゲフェンダンジョン入り口前に男アコの姿があった。
「そういえば、一人でここに来たことなかったな〜。」
一人だと、ここに来る理由がないからだった。
「ここにはいないと思うけど・・・。」
口とは裏腹に、足の方は奥へ奥へと進んでいった。
心の中で、ここにいて欲しいという感情からだった。
「うわ〜、助けて〜。」
アコライトが一人で奥まで潜るには、速度増加をかけて
テレポートで飛びまくるしか、方法はなかった。
そんなこんなで奥に進んでいった。
「さすがに、少しきついわね・・・。」
ゲフェンダンジョンの奥深くに、女クルセが
息を切らして座り込んでいた。
持ち合わせた白ポーションも、残りわずかに
なっていた。
「そろそろ、戻らないときついかな。」
そうつぶやいた次の瞬間、モンスターが大量に
沸き始めた。
「うそ、やばい・・・。」
しばらく善戦するものの、どんどん数に押されていって
ついに白ポーションも底をつき
「もう、ここまでかしら・・・」
やられる覚悟をした、そのときだった。
「ヒール、ブレッシング、速度増加」
どこからともなく、辻支援が女クルセにかけられた
そのかけた相手が
「大丈夫ですか?」
喧嘩していた、男アコ本人からだった。
「なんで、貴女がこんなところに?」
本当にいたとはいえ、到底信じられない男アコは
つい、聞いてしまった。理由はなんとなく察しているものの。
「話は後でしましょう、それより、こいつらを。」
女クルセはそう一喝した、男アコは。
「はい」
そうすぐに答えた
数分後
「あいたたた・・」
「うう・・・」
そこはゲフェンの町だった。
二人とも、体力などを消耗しており、結局モンスター
たちにやられてしまった。
二人はベンチに移動して座りこみ、ふと女クルセがこう聞いた。
「なんで、あんな無茶な場所にいたんだ?」
その問いに男アコは
「一人では貴女だって、ゲフェンダンジョンは無茶な狩場ですよね?」
的確なツッコミに女クルセは
「うっ・・・それは・・・。」
もっともな意見に女クルセは何も言い返せなくなった。
しばらくの沈黙の後に
「僕らってまたやり直せるかも、こうしてまた会えたんだから。」
男アコが女クルセにもう一度相棒になってくれと、言い出した。
女クルセの方も、なにも迷うことなく
「そうだね、こうして再会できたから、今度はやっていけそうだ。」
どうやら仲直りしたようだ、ここで疑問が残った。
「あの」
「なあ」
二人の言葉が被る、女クルセがフォローに入り
「一緒に言おうか?」
その言葉に、軽くうなづく男アコ、それを確認した女クルセは
「せーの」
掛け声を出した、すると
「いつまでWIS拒否してたのですか?」
「WISが通じくなってたけど、いつまでだった?」
二人はほぼ同じ質問をした。
「「もしかして・・」」
二人はWISの設定を確認したところ、制限をかけていたのを
忘れていて、今も制限されていた。
「ああ〜〜」
「解除してなかった〜」
いろんな意味で息がぴったりな二人であった。
もっとも大事な事を思い出せない女クルセは、男アコにこう聞いた。
「ねぇ、うちらって何で喧嘩したっけ?」
「・・・なんでしたっけ?」
平和なゲフェンのとある一幕となる。
あとがき
初めてラグナロクを題材とした小説です
え〜と、言い訳をいくつか(ぇ)
喧嘩の原因は、元々考えてありません。
さらに、出演キャラの三人の名前も
決まってません。(名前考えるの苦手なもので)
何かありましたら、総合掲示板にでも