檸檬
「最近あいつこないな」
男アサシンには女騎士の恋人がいるのだが
ここ最近は一切といっていいほど彼女は彼の元には
きていなかった。
「あいつの身に何かあったのか」
かなり不安がってる様子であった。
しばらく無言で考え込んだ末に1つの名案が浮かんだため
それを実行することとした、その名案とは・・・
「よし、ばれてる様子は無いな」
彼女のギルドの溜まり場にクローキングでこっそり潜入して
現状を聞き出すことに。
しばらくは男プリ、男ブラスミ、女ローグの3人の他愛も無い
会話が続いていたのだがそこに
「ただいま」
口調から感じが姉御っぽい雰囲気の丸い帽子装備した女ハンターが
戻ってきたようだ。
「おかえり」
3人とも同じような返答をする、そしてまたしばらく他愛も無い
会話が続いていった
「この作戦は失敗するのか・・・?」
大量の青ポをひっそりと使いながら永続的にクローキングを
使ってる男アサシンが少しずつ作戦失敗のことをよぎりだして
来たころ、男プリが偶然にも女騎士のことを持ち出す
「そういや、最近女騎士さん来てないが、女ハンターさん
何か事情知ってますか?」
この2人は元々仲がいいので結構一緒にいる時間が長く
最近顔を出さないけど、彼女なら何か知ってると思い
男プリは心配しながら問いかけた。
女ハンターは少し考え出した後に
いつもの口調よりだいぶトーンを落として喋りだした。
「そういえば・・・彼女最近出てきてないですね」
明らかにいつもの喋り方ではない言い方に男アサシンを含む
その場にいる人全員が急に深刻そうな雰囲気を感じ取っていた。
(彼女は家にいるってことか・・・?)
「それに、最近は体に変調をきたしかのようにレモンを大量に
食べていますね」
(それって、まさか・・・)
男アサシンに与えた精神ダメージはものすごい量になり
青ポの消費量も右肩上がりになっていく
「でも、レモンって狩りでも彼女愛用してますよね」
冷静に女ローグが女ハンターに聞きなおす、すると
「普段でも使ってるけど、ここ最近は本当に増えたのよ
それに、まあ、彼女も立派な女性ですからね」
後半の歯切れの悪い発言で察した女ローグは納得したようだ
(やばいやばいやばい)
男アサシンは完全に追い詰められていた、心当たりが思いっきり
ある以上、冷静にならない限り浮かぶのはかなり悪い状況のみだった。
ふとアイテム袋に手をかけたら青ポが切れてしまったので
僅かなSPでその場を離れるのが精一杯で、かろうじてばれずにすんだ
しかし、彼にとってみたらそれどころではなかった。
何が何でも彼女と一度あえないかプロンテラに向かいだした
ものすごいふらふらとしながら・・・
一方溜まり場の方では
女ハンターがふと立ち上がって
「さてと、ちょっと行ってくる」
そういい、プロンテラの町に向かっていった
「あ、それと今の話だけどそんなに気にしなくても大丈夫だよ
事情は後で話します。」
言い残されたギルメンはポカーンとしていたが、女ハンターを
信じることにしたようだ。
「やーっとJOB50になった〜」
嬉しそうにプロを歩いているのはさっきまで話題の女騎士。
しばらくぶらついてるとかなり取り乱している男アサシンと遭遇
「あ、女騎士さん、少し2人で話がしたいから一緒に移動してくれ」
突然走ってきていきなり言われたため、女騎士は動揺したのだが
すごい必死に頼まれたのでとりあえず人気の無い場所に移動をすることに。
「それで、話って何?」
騎士は状況がまったくよめていないので、かなり混乱してるようだ
少し間覚悟を決められずまったく話せないでいた
だが、男アサシンはいい加減に覚悟を決めたようだ。
「そういや騎士さんは最近体の調子はどうですか?」
とはいえ、突然この質問をされても騎士には本意は伝わる
わけでもなく、軽く流され気味に女騎士に
「別に私は何ともないですけど」
と、軽く言われてしまった、とりあえずさらに男アサシンは真顔で
「もしかして、既成事実とか作ってたりとか・・・するのか?」
さらに呆れる女騎士、すでに男アサシンの質問は理解出来ていなかった。
かなり気まずい雰囲気が流れている所に
「あっいたいた、それにしてもお二人さんはらぶらぶだね」
先ほどの女ハンターが2人を見つけて話しかけてきた。
2人はテレながら否定してるが、はたからみたらいいカップルである。
「何かあったの?」
女騎士が女ハンターにいつもの感じで話しかけた。
すると女ハンターはとんでもないことを話し出す。
「うん、うちのギルドの溜まり場にクローキングで盗聴してた
アサシンがいてさ、そのアサシンが貴女のことを話し出したら
急に動揺しだしてたということがあったんですよね〜」
その発言を聞いた男アサシンは急に黙り込んだ
さらに女ハンターは
「ねっ、そこのアサシンさん」
しっかりと止めをさしてきた、もう言い訳が出来ないと思い
アサシンが白状をしだす。
「すまない・・・でもこちらからも質問していいか?
あの場所で言ったハンターさんの発言は嘘なんですか?」
もう限界まで追い詰められているアサシンに致命傷を
与える事実を女ハンターは語る
「嘘ではないわ、でも脚色はしていたけどね
たとえば、出てこないというのは家ではなくて狩場
ピラミッドDの地下2から出てこないってわけで
レモンだってただJOB50の追い込みだから多く使ってただけで
別に体の変化は無いと思うわよ、・・・あくまで貴方が何かしてなければ、ね」
男アサシンはしっかり止めをさされてしまい、リザレクション
でしか回復できない状態になっていた。
しかし1つだけ女騎士には疑問があった
「どうして、彼がいるってわかったのですか?」
もっともな疑問に女ハンターは
「ふふ、この丸い帽子にはマヤパープルカードが
刺さっているからですわ、だからわざとクローキングを
解除させないで1人で見ていたのですよ、途中
笑いをこらえるのに必死でしたけど」
この事実は意識が薄れるアサシンにゆっくりと浸透していった
あとがき
まずは謝辞、今回の話のイメージを作れるきっかけの発言を
したギルメンのモンクさんありがとうございます。
今回も多少完成像が当初よりずれた感はありますが
中の人の技術不足です、仕様です、お察しください(おい)
何ヶ月ぶりのSSなのかはもう考えません、ネタが来たら
書くというスタンスですので。
というか、タイトルが直球過ぎた、もうちょっとひねる技術が・・・