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<平成18年3月4日>
数日前に駒苫ショックがあったが、気を取り直してこの日を迎えた。室蘭は、思い入れ
のある土地。社会人野球現役選手の時に、室蘭シャークスにお世話になった。新日鉄室
蘭からクラブチームに移行し、最初の都市対抗全国大会出場時に「補強選手」として呼
んでくれたチームのある町。室蘭はサッカーの町のような気がするが、じつは野球も結
構活発である。
今日は、様々なスポーツに携わる「指導者」の方々への講習会。以前、苫小牧体育協会
にて同じように実施しているが、今回も工夫しながら話をした。
「指導者とは自己満足であってはいけない」
との話を中心に進めた。これは企業研修での「管理者の自己満足」と同様だ。一方通行
になり兼ねない現状を打破すべく、「指導者側の心構え」が問われる。選手を変えよう
とするあまりストレスを感じ、気がつくと眉間にシワが寄っている顔になっている。こ
れじゃ思い描く結果もでないし、スポーツを通しての人間形成もできない。いつしか怒
るだけの指導になっているに違いない。指導者はきちんとしたコンセプトを持ち、自分
の行動こそが結果の大きな要素になっていることに気づくべきだ。
たくさんの市民の方々が集まり、楽しく話を進められた。聞く人たちのありがたい姿勢
があってこそより良い時間になる。感謝。今回は、カーリング、ボーリング、体操で尽
力されている方々が主催側にいられた。それぞれの競技の難しさ、環境の整備などの苦
労を聞き勉強になった。環境が悪ければ、工夫していくのが人間。与えられた環境だけ
じゃなく自ら考え工夫することも大切だ。
北の国から(ドラマ・ふらの)で、五郎さんが名文句を残している。
「ここは物がなく不自由だ。でも、本当に欲しくなれば自分で作ればいい。」
物があるから豊かだからスポーツをするのではなく、環境が悪くてもそのスポーツが好
きならば自分で考えて動けばよい。指導する立場にある人、環境を整備推進する人は、
選手に(子供たちに)そのスポーツを好きになるよう導けばよい。それだけでよいのだ
。楽しさを教える。これは言葉でいうより難しい。これができれば指導者としてかなり
のレベルにきていることだろう。
「誉める」「叱る」「導く」「話を聴く」
このスパイラルで日々尽力することだ。楽しさを伝え続けたら間違いなくその競技は衰
退しない。楽しさを理解し後世に伝える。良い循環が起きるに違いない。
室蘭市のスポーツが発展し、市民がより良い空間で生活できるよう願う!
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