<札幌東区役所 職員研修>
平成18年3月10日

 札幌東区にある区役所にて講演。職員研修という位置づけでの実施。札幌市が今
大きく変革しようと職員の意識を変えようとしている。「お役所だから・・」の意
識からの脱却。ひとりひとりの意識を変えようと前進している・・・
<平成18年3月10日>

北海道の春も近くなってきた今日このごろ。札幌は路面の雪も少なくなり、もう少しで
待望の春が待ち構えている。その札幌で今日は2時間の時間を頂いて講演会。テーマは

「モティベーションアップの秘訣」

と題して話をした。業務の合間に約40名の職員が参加してくれた。東区役所だけでも
職員は数百人いる。現在の札幌の人口は188万前後。東区だけでも22万程度の市民
がいる。打ち合わせに来た時も感じたが、いつも窓口はすごい数で賑わっている。列が
絶えない窓口。職員の稼動も相当なものである。「通常業務を間違えないで実施して当
然」の視線で仕事をしているので、ストレスも大きいと考える。いかに普段のやる気を
出してより良い勤務時間にするかが課題。どこの職場でも「モティベーションの継続」
は課題なのである。参加された方々は、男性7割、女性3割か。年齢もまちまちである
。前職でもそうだったが、「研修」となると職員は眉間にシワを寄せる。

「面倒くさい」「業務が忙しいのにいってられない」「だるい」「うざい」

誰しもが思うもの。でも普段のマイナス思考やメンタル面の向上を考えると、非常に位
置づけは高い。近年ストレスからくる「うつ病」「自殺」があとを絶たない。日々の忙
しさから悪い方向へ行く人が多いのも事実。心にストレスを抱えている人が、市民に対
し最高のサービスができるか?無理だと思う。受ける前は「・・・」だけど意外にそう
いった勉強会にでると「!!!」になるものである。2時間を人生のために役にたてる
か、ただの暇つぶしにするかは参加者次第。

今日は、参加者の方々に「目標」を立ててもらった。目標と聞けば、相当数の方々は顔
を伏せる。「今頃、目標と言われても・・」という人たちが多い。でも、目標のない人
は「どよ〜ん」としていて活気がない。最近、難病で子供を亡くした母親の講演会に参
加したが、最後に言った言葉はインパクトがあった。

「病気の子供でも、夢・希望・目標があれば頑張れる。前を向けるのです」と。

健常な自分達が目標を持たないで、日々なんとなく生きるのはこの世に生を授けてくれ
た神様に失礼だ。何歳になっても追い続けるものがなくてはいけないのだ。今日は、ち
ょっと工夫して、
「自分の本音目標」を全員で作成することにした。ルールは簡単。仕
事以外で目標を立ててみるということ。今の自分では無理かな、時間がないし、忙しい
し、との自分で決め付けた枠は外して書いてみることにした。自由に子供の時の輝きの
目を取り戻すべく考えた。皆、一様に「難しい」「う〜ん」の声。すっかり年齢を重ね
て条件づけられている。書く前に「無理かな」「難しい」と思い込んでいる。題目を決
めてからはペンが進む。集中して自分の世界に入り込み書き殴っている人もいた。書い
ている最中、にやけるぐらいの目標を書いていないと「本音」には程遠い。目標設定の
コツを紹介し、面白い時間になった。
自分の長所探しも困難だったようだ。「2,3個
は書けるけど続かない」との声。5個目の前の紙に書いてみて下さいとの要望になかな
か出てこない参加者。自分を見つめると、しかも良いところを見つめると力が湧いてく
る。自分の良いところが分からないと、人の良いところも分からない。これは「見る訓
練、習慣」でできるようになる。

120分の研修があっという間に終了した。終了後に、子供に野球を教えている方と談
笑。色々な方が、様々な形式で子供達に何かを還元していることに気づく。役所内を観
察するとお年寄りの多さが目立つ。老人の集いなど、区民センター内で集うものがある
ようだ。今後、高齢化になることは間違いない。そのお年寄りにどのようなサービスを
提供できるかが行政の課題にもなると思う。まずは最高のサービス
「最高の笑顔」を心
がけて市の中核を担う職員の方々に頑張って欲しい!