<日産ディーゼル株式会社 UD会>
平成18年4月21日

 釧路から数十キロに位置する阿寒。阿寒湖は、周囲26キロ、最深44.8Mの湖。
阿寒湖温泉が有名で、まりも(藻が球体になったもの)やアイヌコタンなどがある。
その阿寒にて講演会。30年ぶりに訪れたこの地で熱血講演会がスタート・・・














<平成18年4月21日>

 札幌より空路釧路まで移動し、日産の方が空港までお迎えに来て頂き(恐縮)
一路阿寒まで移動。阿寒までの道のりは、空港から約40分ぐらいの移動となる。
久々の道内飛行機移動で窓の外を見た。雲のすぐ上を飛ぶ飛行機。なんか雲の上を
歩けるんじゃないかなと思う光景。ドリフのいかりや長助がいそうだ(笑)

空港から、その道中、社員の方が「この道はシカが多いですよ」とのことで、周囲
を観察しているといるわいるわシカの群れ。この時期、雪がとけて新芽がでたとこ
ろ、むしゃむしゃ食べにくるみたいだ。
道に近いところから雪がとけだすみたいで、山から下りてくるシカたち。国立公園
にも指定されているので、シカの駆除もなかなか難しいはず。人間はシカとの共存
を求められているに違いない・・・。

さて、この度は、日産ディーゼル道東販売様よりお話を頂き、UD会、経営合理化
研修会での講演会にお招き頂いた。経済状況がまだまだままならない昨今、少しで
も良い方向へいくお話を用意させて頂いた。
参加された方々は、社員の方と、お得意先・取引先の方々。50名弱の参加。釧路
帯広・北見よりお集まり頂いた様子。最初からテンションを上げ、約75分お話を
させてもらった。

講演会の後は、温泉地「ニュー阿寒ホテル」で懇親会。
広い宴会スペースに、美味しいお食事が並び年1回の楽しいひとときを味わった。
その中で過分なる講演会の評価をして頂き恐縮。そしてマジシャンが北見から来て
いるということで余興開始。

プロフェッショナル

この温泉地でプロを見た。タネは必ずあるものの、カードやリング、そしてハトを
飛ばすマジック。イリュージョンもしながら、場を和ませる。この時、そのマジシ
ャンの
「プロ根性」を見た。プロという定義は、ライセンスだけじゃなく、その事
に長く従事していればジャンルを問わずプロと言えるのではないだろうか。ようは
本人の意識がプロなのかアマチュアなのかということ。彼の行動、振る舞い、トー
クを観察し凝視していると「プロ」を強く感じた。

講演家でも歌手でもマジシャンでも一緒。
いかに共感を得てもらい、感動してもらい、何か感じてもらう商売なのだ。
自己満足であってはならないし自慢話で終わってもいけない。見せるプロなのだ。

久々に見る側に回り感じたことがある。
見る側も「プロ」でなくてはいけないということ。
演じる側は当然プロ。プロとしての振る舞いをしてくれる。そのプロに対して、聞
く姿勢・
聞く側もプロであるべきだと感じた。

「聞いてやっている・見てやっている」

こういう考え方・姿勢は寂しい気がする。やっている人に対し尊敬の念を払い、そ
して見るのだ。聞く側になって感じた。マジックが終わった後に、マジシャンに握
手を求め、「プロですね!」と一言。はにかんだ表情が印象的だった。

その後、再度温泉を堪能。
ニュー阿寒ホテルの温泉は屋上に露天風呂がある。ちょっと、仕切りが高く外の景
色は湯船から立ってみなくてはいけない。今の時期、北風で寒い。ちょっと作り方
が勿体無いように感じた。現在の阿寒湖の湖面は、まだ凍結していた。遊覧船が、
たぶんゴールデンウィークに間に合わせようと、凍結している氷を割っている。

30年ぶりに訪れた阿寒。
旅立つ前に、アイヌコタンに足を運ぶ。歴史を感じると共に、一生懸命に生きてい
る姿を見て感動した。まりも専門店にも入り、まりもの話をなど聞き気分は観光客
状態。こういう地方で、現地の方々とふれあい感じ取ることは大切なこと。

30年前、この地に家族旅行で訪れた。まさか講演する立場でこの地に戻ってくる
とは予想もつかなかった。人生分からないもの。人生分からないから楽しいのであ
る。人間の時間は「有限」。生まれてきた時点でストップウォッチは押されている
。天から与えられた寿命を、大事に全うするべく、日々生きていかなくてはいけな
い。この歴史ある地で色々考えさせられた。

子供に生きている「まりも」をお土産で購入し、阿寒を後にした・・・