<エルムファイターズ・エントモJr日記2006年版
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平成18年5月03日(水)太陽球場



太陽球場

試合前の作戦会議


緊張のJr
今日は5月3日。

今日は少年野球の「札幌選抜大会」を太陽球場で観戦した。
太陽球場は、札幌郊外に位置し、初めて行ったが素晴らしい球場。
3面の少年野球専用のグランドがある。

この大会は、昨年の予選から勝ちあがったチームがガチンコ勝負。
一冬越えて、どんな成長をして、どんな試合になっていくのか面白い。
高校野球でいえば、秋に優勝し春の甲子園に出場という感じか・・・。

エルムは、転校生が昨年の予選にいなかったということで欠場。
このルール、なんとかならないものか?
子供にとっては大人の都合なんて関係ない。
子供を中心に考えれば、出場させてあげたいものだ。

試合の始まる前に子供たちの顔を伺うと、緊張の色が見える。
明らかにいつもの調子ではない。呪いをかけられて動けない状態(笑)

エルムは、初回・二回と牽制死でチャンスの芽を摘む。
相手投手も器用だった。くるっと回転早く、運動能力の高い選手。
走る気はないのであろうが刺される。あらら・・
自分のセーフティリードを今一度確認する必要がある。
一度覚えてしまえば、歩幅など(何歩)でいけるので楽である。

前半、Jrは守備で大きなミスを犯す。
少し前に、家にて野球談義の中で出ていたネタ。思いっきりミスった。
ランナーがいてライトにヒット。
Jrは、球を取りにいかなかった。ライトは球を持って右往左往。
ランナーは思い切ってホームに突っ込み余裕のセーフ。
一番悪いのはセカンド。
すぐに球を大きな声を出してもらわないといけない。

「こっち、こっち」「よこせ」「俺だ俺だ」

何でも良い。すぐにもらって次のアクションをしないとスキが出来る。
伝えてはいたが出来なかった。瞬時にその場面で出来なかった。
と、いうことは「伝わっていなかった」ということ。
自分への反省点。伝える側の問題。

帰ってきて、その時のことをみっちり色んなバリエーションで説明。
具体的に「こういう時に、こうする」との印象をつける。
脳裏に焼き付けることが大事。
しかも失敗した直後が宜しい。
なぜならば、失敗は結構人間覚えているものだからだ。

序盤、互角の戦い。エルムは二死からヒット。
好打者背番号6が右方向にタイムリー。ミスの出来ない展開になった。

3回相手の攻撃。
相手チームは4番の大きな選手が中心のチームとみた。
打撃も彼を中心にポイントをゲットしているのだろう。
彼にどういった状況で回すかがエルムとしてはポイント。

バッテリーは、「今何番で、あいつに回したくないからこの打者で」
「じゃ、打者をとるためには走者に集中?打者に集中?」を考える。
しかし、この3回はそれが出来ていなかった。
2死から2番打者に四球。
試合展開を考えれば、3番打者に集中しなんとか抑えるのが上策。
しかし、バッテリーがしたのは、ランナー意識だった。
ランナーを意識して牽制やクイックを繰り返す。
そしてカウントを悪くして結局4番に回した。これがこの回の元凶。
予想通り、4番に走者をかえされる。防げた失点。
防げなかったとしても、場面的にそうしないとチーム的に悔いが残る。
試合展開や先を読むことが大切だということをこれから知っていかない
といけない。今後の大きな課題であろう。
でも、大丈夫。頭の中の話しなので誰でも出来る。
何も明日「150キロ投げれ」といっている訳ではない。

その
「考える」ことが大事と思えるかどうか。

これだけである。でも大きくなると「頭」の賢い選手が技術がなくても
勝ち残っていくもの。気づくのが早いかどうかだけ。

5回、エルムの守備が乱れた。Jrもタイムリーエラー、スクイズなどで
4失点。1失点した後に「切り替え」が皆出来ていなかった。
自分達で試合展開を読んでしまう・・・。

「相手投手がいいからもう無理かな」
「打たれた」
「やっちゃった」


ベンチ控え選手も含めて不穏な空気が流れる。
でも、前向きな考えが出来ているチームは絶対に流れが来る。
マイナス的考え、悲観的になれば女神はそっぽを向く。

「心の乱れ」が「プレーの乱れ」にダイレクトに映し出された試合。
最終回にエルムは、1点をもぎ取る。素晴らしい。
しかし、最後に3点ビハインド、2死2塁からスチールで憤死。
ゲームセット。
打者は1−3のカウント。これは大きなミス。
打てる、打てない、守る、守れない、これに関してはオッケー。
でも、通常なら二人塁に出せば本塁打で同点。
相手投手に大きなプレッシャーとなる。
よって、3点差の2走に大きな意味はない。
3点取らなくては負けるんだから100%盗塁出来ても動いたら駄目。
常に何人ためて本塁打なら同点か考える必要がある。
相手に対してのプレッシャーのために。

これからこういった失敗からひとつひとつ覚えていくことだろう。
チームとして可能性があるのならば、それに対し自己犠牲をする。
これが野球だし、チームプレーの醍醐味。

野球を知る、野球を考える、いかに重要かこれから知るだろう。
でも、いい経験、いい失敗だね!
試合後、皆泣いている。その涙だけじゃなく、次どうするかが大切。
どうすれば良かったのか?次どうすれば良い結果になるのか。
涙の後は、これに目を向けることが大切。

今日の僅差のゲーム。得ること、課題、色々あったに違いない。
一番の収穫は、「緊張したこと」だろう。
いつもと同じ動きができなかった今日。
なぜなのか考える良いチャンスだ。
次チームが大きく飛躍することを期待しよう。