このビルの上で講演
控え室でパチリ
39階からパチリ
地震が来なくて良かった
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5月某日
いきつけの床屋さんで、いつものたわいもない会話。
その会話の中で、ある人が大阪でのイベントに札幌から向かう予定が飛行機が
飛ばなくなり、そのイベントに穴をあけたとの話・・・
自分も講演を何十回もしているが、講演に穴をあけたことは一度もない。
北海道の冬期の講演なら交通機関を利用。時間的にも余裕を持って行動する。
今回の東京公演は、冬ではない。10日の夕方からの講演である。
しかしながら、その床屋マスターの話を聞き、「前のり」を決意する。
時間に余裕がないと、心にも余裕がなくなる。よっしゃ、早めに行動しよう!
最近は、電車の事故、飛行機の計器故障など油断できない状況である。
9日の夕方の便で東京に移動。
この日の夜は、野球関係者と某所で飲み会。
何度も会ったことのある友人、そして初めてお会いする人。3人で飲んだ。
初めて会う方は、じつは北海道にまで会いに来たいとの話があった人。
今回、日程的に前のりするということで「ぜひご一緒!」という運びになった。
20時位に飲み始め、野球の深い話し(外に出せない話が満載!!!)を
しながら親交を深める。お互いの考え方やお互いの想いをぶつける。
プロ選手のマネジメントもしている人で、飲み会中にプロ現役選手から電話。
なかなか忙しそうです。プロ選手も様々な悩みがあるようですね(笑)
プロ選手といえども、現役生活はそんなに長くない。
選手時代のマネジメント、引退してからのマネジメント、両方大切だ。
この飲み会の内容を話したいけど、話せる内容じゃない(笑)
野球関係者なら、目を丸く、もしくは飛び出る内容に違いない。
気の合う仲間との時間は早いもの。あっという間に24時をこえていた。
ホテルに戻り、明日の内容を今一度精査する。
話しの組み立て、時間配分、イメージしながら就寝。
翌日、早めに会場へと向かう。
講演会場は、浜松町にある貿易センタービル。39階が講演会場。
今までで一番標高の高い場所で話す。控え室から見る景色は素晴らしい。
ロビーには外人が結構いる。さすが貿易センタービル。
約90分の講演時間を頂き、講演を始めて86回目の話を進める。
北海道での野球革命の話からスタートし、「変わる」というテーマで話す。
恒例になってきた「指実験」。「なんでぇ?!」との声があがる。
無事講演会を終え、質問も結構飛び交った。
講演が終われば次は懇親会。
懇親会の時に、様々な人が声をかけてくれた。
「福井から飛行機で来た甲斐があった。ありがとう」
「普通は質問はあまりないもんだよ。興味深い話しだったね」
「自分を振りかえられた。すごい良い話だった」
お褒めのお言葉に感動。
話をしていると、東京の方々以外が結構多かった。
名古屋・神奈川(横浜)・福井・新潟・埼玉・岐阜などなど。
懇親会で見識のある方々の話を吸収するのが大好き。
一番の役得である。
普段、お会いできない方々にアポなしで話せる貴重な時間。
その時間を有効に使えた。パワーアップ!
二次会、三次会と足を運び、三次会はホテル近くの居酒屋で談笑。
目の前にあるお通しに、何気に箸を運ぶ。
「ボイルしてある牡蠣」
食してから数分後、何かおかしい。
お酒は結構強いほう。吐き気がする。「飲みすぎたかな」
そして、のどの様子がおかしい。なんかイガイガする。
水分を取ってものどの調子が戻らない。熱血に夕方話し過ぎたかな。
三次会でご一緒した横浜の方とお別れし、ホテルに戻る。
なんか痒い。全身が無性に痒い。
着替えをした瞬間に、絶句!
全身蕁麻疹になっている。特に皮膚の柔らかい脇の下などがひどい。
湿疹を通り越して、皮膚が全体的に浮き上がっている。
食中毒だ!食べ物にあたった!!
初めての経験。こんなひどいのは記憶にない。
時間は23時を回っている。どうしよう病院にいくか?とにかく全身が痒い。
吐き気がものすごくなってきた。トイレに駆け込む。
吐くものがなくまでトイレに座り込む。吐くのはいいけど、全身痒い・・。
そうだ!コンビニに行こう!氷でひどい患部を冷やす。
たくさん氷を買ってきて全身冷やす。痒みは止まる。でも、さ、寒い・・。
風邪引きそう。どっちとる?いや、痒みは我慢できない。とにかく冷やす。
時間を見ると1時を過ぎている。吐き気は止まった。ね、眠い。
冷やしながら、自然に落ちていた。
翌朝。午前中の便で札幌に帰る予定。
全身を鏡で恐る恐る観察。
赤い湿疹が引いている。吐き気もない。すごいぞ!俺の体。
一日で最大のピンチを乗り切った。
東京の牡蠣、恐るべし!!!
東京進出への第一歩はほろ苦い旅だった。
自分なりに持っている力は発揮した。不完全燃焼の講演ではなかった。
まだまだ向上する余地は過分にあるが、日々努力してパワーアップだ!
最後に一言。
東京も北海道も人間は一緒。同じ人間である。
東京に集まった温かい人情に触れ、また感謝の念で一杯だ。
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