<メロンリーグ>
平成18年7月31日〜8月3日

 昨年から夕張で行われているメロンリーグ。高校野球チームが、新チームで合宿の位置づけで
参加。今年は9校が参加した。夕張で開催されて二年目。夕張市の手厚い支援のもと、選手、ス
タッフ共に充実した時間が流れる。エントモは、選手に対しての講演でサポート・・・

平和運動公園

綺麗な球場です!

ジンギスカン会場

すごい人数です!

夕張市民球場

講演会の垂れ幕(感謝)

有名な映画
覚えています?
あのシーン・・・

あの有名なシーン

廃屋にはお願い事の
黄色いカードが
 
 夕張にて昨年開催されたメロンリーグ。チーム間交流と北海道のレベルアップを
目的に開催されている。札幌日大の島崎さんが企画し尽力し、今回も開催された。
昨年の1回目は、6校の参加だったが、今年は9校となった。合宿所は、夕張のふ
れあいという所。ここは、数百名泊まれる宿泊施設。廃校になった学校を、改造し
て作られた施設。各教室に16名程度宿泊している。その宿泊も各高校から2名前
後を選抜して、ばらばらにする。これって面白い。各学校の生徒と交流できるし、

「うちの野球部は、こうなんだけど、そっちはどう?」
「打席入ったら、何を考えてる?」

など、良い時間を過ごしたことだろう。
目的は練習試合と合同合宿。夕張市役所の野球部の方々が中心になって、ボランテ
ィアで開催された!夕張市の方々、ホテルの方々、審判をやられた方、そして最終
的な調整をしていた島崎さんは大変だったと思う。お疲れ様でした!

さて、今回の参加した高校は、道栄、釧路北陽、帯広大谷、旭大高、夕張、恵庭南
中標津、大麻、札幌稲雲、の9校が参加。どのチームも来年の夏に向けて、どうい
うコンセプトで頑張るか、岐路に立たされている。この最初のスタート時にしっか
りとした「心構え」がなければぶれる。芯になる部分を確立するための時間でもあ
る。

<7月31日>

朝早く、自宅を出て、会場のひとつでもある「栗山球場」へと足を運ぶ。道栄と中
標津との試合を観戦。中標津の投手、結構良かったなぁ!元気もあって素晴らしく
感じた。道栄は、今夏の全道大会で駒苫に敗戦したものの、主力選手も残っていて
相変わらず「やるな・・」と感じる試合ぶり。好打者新城君も元気な様子。二試合
目は、道栄と恵庭南との試合を観戦。恵庭南の一年生投手、結構いいね〜。スピー
ドもあり、今後楽しみな投手になりそうだ!

その後、夕張に移動。
旭大高と札幌稲雲が対戦している。夕張平和運動公園球場で行われた。
す、すんげ〜。二年前に出来た球場だが、それが素晴らしい球場。内野は、な、な
んと芝。メジャーリーグみたいな夢の球場。各学校は、3年生が抜けてチームがで
きたてなので、当然、ミスもある。しかし、その失敗の内容が問われる。積極的な
ミス、消極的なミス、考えてのミス、無意識のミス。そこの分別が大切になってく
る。このメロンリーグ、3会場で今回は実施している。栗山町民球場、夕張市営球
場、夕張平和運動公園野球場の3会場。

夜は、前チーム総勢300名程度でのジンギスカン!
丁未風致公園野外バイキング場にて盛大に行われた。食事の後に、各チームの主将
がチーム紹介や目標などマイクでパフォーマンス!一通り終わった後に、余興!!
一発芸の披露が始まった。島崎さんの「やってみるやつ?」の声に、二人が反応し
た!「はい!」道栄の二年生登場!

「ショートコントやります!」

おおおおお!一発芸じゃなく、ショートコント!度胸あるね!こういった300名
の前で勇気を絞ってやること自体、誰にでもできることじゃない。いいね。そのシ
ョートコント、「銭湯」ってネタで披露。がっはっは。やばいです。お笑いに厳し
いエントモが大爆笑。レベルが高い。
お金取れる。まじで!
あれ最初にやっちゃ、次出れないよ・・案の定、次の手が上がらない。そこで会場
は、アンコール・アンコール(笑)また二人が登場し、別ネタ。食っていける!
そんな楽しい夜を過ごし、宿舎の「ふれあい」に移動。選手は、様々なチームの選
手と懇親を深めながら、緊張しながら就寝したに違いない。良い経験だ!

<8月1日>

朝早くに起きて、夕張市民球場へと足を運ぶ。恵庭南と帯広大谷の試合を観戦。帯
広は粘り強い試合運びが目立った。平和運動公園に移動し、二試合目の釧路北陽と
恵庭南の試合。釧路の左腕、おっといいね!三試合目、道栄と釧路北陽。両チーム
の投手は工夫した配球で、投手戦を演じる。う〜ん、どちらもいいね。

2日間の試合を見て、新チームの課題点も見えてきた。新チームならではの課題。
ここをしっかり押さえないで、練習試合を繰り返しても効果は薄い。各チームでの
ミーティングで課題をつぶしているけど、エントモも介入!
夜に企画されていた「夕張市民会館・大ホール」にてメロンリーグ記念講演会とい
うことで話す機会を与えてくれた。この講演の中で、修正ポイントを伝えた。

・ 課題と修正ポイント
・ 心と技
・ 変わる


この3点に絞って、講演した。そして終了後にディスカッションをして質疑応答を
した。時間の都合上、短い時間の質疑応答になったが、中標津選手の質問を皮切り

に熱い時間が流れた。宿舎に帰ってからも、エントモへの質問が多発。道栄の選手
や、他チームの選手も、普段の悩みをぶちまける。そうそう、ガッツガツして、聞
いたほうがお徳。一番悪いのは「聞こうと思ったけど聞けない」。このパターン。
こういった時に、積極的にならないと損。別に聞くだけタダ。やるやらないは、自
分で決めれば良いだけのこと。面白いね、打ち解けるとガンガンくる高校生!
その夜は、指導者の方々との懇親も深める。

野球小僧(白夜書房)の取材の方々も参加。流しのキャッチャー安倍さんもみえら
れた。同じ捕手ということで、捕手的考え方をお互い意見交換。有意義な時間だっ
た。こういった交流も、メロンリーグならでは。感謝。

<8月2日>

午前中に、大麻と札幌稲雲の試合。シーソーゲームの展開で、昨晩言った「やって
みようよ」ってことをすかさず実践して結果の出している選手もいた。すごいね高
校生。順応するのが早い。昨日は、何も難しいことを言っていない。当たり前のこ
とをしっかり・素晴らしく出来るかどうかの話。
2試合目は、釧路北陽と恵庭南。両チームの投手と、昨晩・当日話す機会に恵まれ
たので投手を凝視した。う〜ん、なかなかいいね!特に北陽投手の配球が・・・。

午後に所用で札幌に引き上げた。実りある3日間。楽しかったし、勉強になった。
今の新チームの選手が、何を考えどう取り組んでいるのかが分かり、引き出しがま
た増えた。ふむふむ。
日程的に、明日まで残って試合をするチームもある。有意義な合宿だったに違いな
い。ひとつの場所に集まって、地域関係なく交流し戦うメロンリーグ。素晴らしい
企画だと感じた。また来年以降も、もっと規模を大きくして行って欲しい。

夕張市は、市の経営状況の悪化から、現在逆風に立ち向かっている。
その中での開催だったが、市民は何とか切り抜けようと踏ん張っている。
夕張といえば、昔炭鉱が活発な頃、10万人以上の人で賑わっていた。しかし現在
は10分の1程度の人口に減った。
炭鉱は無くなったが、映画、スキー場、幸福の黄色いハンカチ、など観光にも力を
注いでいる。スポーツチームに対しての「合宿」にも力を入れている。道外の大学
も夏季キャンプに夕張にくる。野球だけじゃなく、サッカー、ラクビー、陸上、色
々なスポーツチームが見えている。平和運動公園での強化。施設が充実しているの
でもっともっと利用すると良いと感じた。
人の心も温かい夕張
今後、再生に向けて頑張って欲しい!

最後に・・・

こういった素晴らしい試みは、誰でも一度は頭に浮かぶ。でも、それを実際にやる
となると中々難しい。昨年から先頭きって各機関に連携をとって、中心になってや
っている札幌日大の島崎さんに敬意を表する。
軌道にのったメロンリーグ。今後、まだまだ課題を修正しながら大きくなっていく
と思う。全国でもこういった施策がスタートしている。とても意義のあることだと
思う。スタートして次に大変なのは「続けること」である。是非、関係機関の横の
繋がりを強化し、進化していって欲しい企画である。

夕張市の皆さん!逆境の時こそ、笑顔で明るく乗り越えて行きましょう!