<第58回全国理容競技大会>
理容師2006メッセージ全国大会
平成18年9月18日 in きたえーる

 理容業界の技術を競う全国大会。どでかいイベントの中に、メッセージ全国大会がある。
札幌白石区のカリスマ理容師の柳本氏が北海道代表の「弁論者」として出場。エントモも、
事前準備でお手伝い。その決戦の場で、マスター柳本氏は・・・

熱演中のマスター

堂々の銅メダル

よさこい

BB&チア
 野球とはかけ離れた空間に足を運ぶ。いつもお世話になっている理容の達人、柳
本氏が全国大会に出場。数ヶ月前にさかのぼる「弁論大会に出ようと思っている」
との話・・・えっ?弁論大会?ここから、柳本伝説の始まり・・・

柳本氏
とても面白くバイタリティのある人。同じ中学の出身でもある先輩である。いち早
くラジオを手がけていたエントモが、「マスターやる?」との話に「やるやる」と
いち早く反応。新札幌にあるラジオ局を紹介し、見事番組を持つことになった。
札幌市白石区に4店舗展開している、忙しい身。でも新しいことにチャレンジする
ことで有名な人。そのラジオ番組も、聴衆者が増えてマルチな才能をふんだんに出
している。その他、映画のエキストラや、テレビレポート、様々なジャンルに顔を
出すエントモ顔負けの人。

そのマスターが、今回、メッセージ全国大会に出るとの事。いわば弁論大会だ。開
催が近くなり、天下取りの計画を詰めていく。
エントモ自身、沢山の講演をしているので、「話す」という観点でアドバイスした
。いかにして聴衆者を引きつけ、いかにして心に残るトークにするか。前年度の弁
論を見ると、オーバーアクションで、かなり演技が入っているとのこと。

作戦変更!

話の内容の他に、伝え方という採点もあるので、「パワープレイ」をふんだんに盛
り込む。アクションを気にしすぎるあまり、トークが吹っ飛んだこともしばしば。
でも、バランスよく取り入れるということで、マスターが血のにじむような努力。
ここまで、一生懸命になれるマスター・・・なぜか?

理容業界を何とかしたいという「志」

これに尽きる。冷え切っている理容(美容は大人気)、ようは床屋さんの復活を願
っている人。思いが行動に駆り立て、そしてこの度のチャレンジ。すげ〜!

会場に到着すると、すごい人数の人達がいた。えっ?予想外。
技術コンテストは早い時間から行われていて、熱気に包まれている。思っていた以
上のイベント。新琴似天舞龍神のよさこいが行われたり、日本ハムのチアガールが
踊ったり、BBが踊ったり、かなりのイベント。

マスターあがらないかな・・・との心配がよぎる。
練習の時に、数回セリフが飛んだり、噛んだりしていた。雰囲気にのまれなければ
と思いながら登場を待つ。
この大会、予選を勝ち抜いた8名で争う。時間は5分。超過は30秒まではOK。
その後、5秒刻みに、超過に対しては10ポイントのマイナス。8名の順番も公正
をきするために、くじ引き。
マスターいわく、一番最初にクジを引いて、引いた番号は「1」。トップだ!
この弁論大会、有利なのは後半の演者。一番不利なのは1番のような気がする。

最初に登壇した瞬間、「い、一番かよっ」とつぶやく。
周囲を見渡し、大きなイベントホールの気を集めて・・・
「先日・・・」と話し出す。最初はゆったり話し、徐々に論点を話し、パワープレ
イを使い出す。時間はどうか?超過しないか?ちょっとペースが遅すぎないか?
ゆったりペースを力点にくるにつれ、抑揚をつけてスピードアップ。畳み込んでい
る。観衆を引き込み、男ならではの力強さで圧倒していく。
練習より間違いなくいい感じ。思いを前面に出して、最後は言い切った!!!
感触あり!後は、他の演者次第。やりきった。

男2名、女6名計8名。

以下の演者に対してのエントモ評価(笑)

2(女)物語的構成。家族的なものをテーマとする。
  ※ ちょっとインパクトにかけた。

3(男)話し方が速い。内容は、ハウスネタ過ぎてアクションがあり過ぎ!?
  ※ う〜ん、弁論大会はこういったものが受けるのかな・・・との感想。

4(女)中国の女性だった。自身の苦労話が多く、身の上話のような感じ
  ※ 評価されるかされないか極端に割れそう?時間超過して減点。残念。

5(女)67歳で、自身の二人三脚ネタに終始。病気を絡めての話。
  ※ 声が小さく、ちょっと聞き取りにくかった。残念。

6(女)終始笑顔が印象的。理容の付加価値について熱弁。こりゃいい感じ。
  ※ パワープレーはないが、顔の表情、声のトーンを操る。プロっぽい。

7(女)マイストーリーと身内の病気にふれる。そこの割合が多く「?」の感。
  ※ 制限時間より早めに終わり、文章構成に問題があったかも・・・

8(女)お客様に視点を当てて、前向きなトークが印象的。
  ※ アクションは一切しないで、顔の表情のみ。笑顔が印象的だけど・・・

こんな感じで評価しながら見ていた。
審査委員長が、講評する。
「今回はアクションが多くて・・・」アクションがマイナス要因みたいなトーク。
えっ?例年、そういったアクションが多かったから入れ込んだのに(泣)審査する
人が変われば、当然、評価の仕方も変わる。ここまで読めなった!!!
でも、ホームアドバンテージもある・・・

結果、銅メダル!全国三位に入賞。すごい、天下は取れなかったが入賞した。
素晴らしい。ファンタスティック、エクセレント!やった、やったー!
柳本氏も、満足な表情。やりきったので笑顔が出る。

優勝は、8番目の人、準優勝は、6番目の人。
6番は必ず上位にくると思った。でも、優勝者は意外に思えたのは事実。
淡々と語る口調が評価されたのか。でも、表現力には乏しかったように・・・。

ま、個人的評価あるが、素晴らしい弁論大会だった。
全国で3位、価値ある成果だったような気がする。3位になったことだけじゃなく
熱意を持って、練習を重ねたことにこそ、本当の価値があるに違いない。
野球とは全く違う世界だけど、勉強になった一日だった。

マスター、お疲れ!