<エントモ・アフリカ・ウガンダの旅>
平成19年4月27日 4日目

 現地では三日目となる本日。昨日はチャンボコ大学のグランドにてエントモイズムを
疲労した。その後は、小田島氏が滞在するジンジャへ移動。今日はアクシデントからの
スタート!無事ウガンダでエントモは過ごせるのだろうか(笑)

 

早朝5時半清掃

6時から自習勉強

エントモ指導

聞き入る選手

休み時間も質問

質問攻め!!

セントノアチーム

ナイル川

奮闘する隊員

素晴らしい景色
<平成19年4月27日>

今日は早朝から「セントノアセカンダリーハイスクール」の野球
クリニックが予定されている。そこで、小田島氏いわく・・・

「遠藤さん、朝5時半に学校に来て下さい!」との話。

ホテルの従業員に「朝5時にチェックアウトするからよろしく」と
伝えた!でもここはウガンダ。果たして思い通りに着けるのか。
ホテルではマラリアにならないように蚊帳で寝ていた。夜は少々寝
苦しく扇風機をつけて寝ていた。夜中二時くらいに扇風機が停止。
気にも留めなかった。
昨日の晩は、冷水シャワーを浴び(温水は滅多にでません!)、蛇
口を閉めたところ、うまく閉まらない。蛇口が壊れている。チョロ
チョロと水が出ている。
「ま、いっか」
気にも留めなかった。

朝4時目が覚める・・・

ベットを降りると、そこは湖。ビクトリア湖の真ん中に宿泊???
よーく見ると部屋が水浸し。昨日の水が溢れている。排水溝もうま
く機能しておらずに、夜中水圧も上がったのだろう。
想定外の水害
となった!!!

電気をつけて部屋の中を確認しようと思ったら、
な、なんと停電!
ま、まじで?昨日夜中に扇風機が止まったのは「停電」だったから
だった。ま、まずい。何がマズイかといえば・・・。

「荷造り」

電気がないところで自分の荷物をまとめなくてはいけない。
ここはウガンダ。街灯も何もないところだ。最初は携帯の電気で周
囲を見て現状把握したが、電池が切れる。こんな時に・・。
日本では滅多に使用しない懐中電灯の必要性を強く感じた!!!
現地で小田島氏に持たされた携帯電話のわずかな明かりが頼り。
あとはわずかな月明かりに力を借りる。
電気のありがたさを痛感した!!

何とか荷造りを終え、水の処理をして部屋の外に出て、ロビーへと
向かう。ホテルの従業員がいるはず。

ん?いないじゃん。

ま、昨日料金は支払っているので、静かに退散しようと思いきや、
ホテルの玄関ドアが開かない。よーく見ると大きな南京錠がかかっ
ている。この鍵は???出れないじゃん。
ドアをガチャガチャやっていると、外で警護用の犬が吠え出した!
それに気づき、従業員が起きてきた。
鍵を開けてもらい外に出た。すると、時間に予約していたスペシャ
タクシーが寝坊している。居るはずのタクシーがいない。
すかさず、
小田島氏に電話。つ、繋がらない。

どうする?部屋を出たのはいいけど、このまま外で待つのか?
外は真っ暗闇。しばらく途方にくれていると電話が・・・。
「どうしました?」小田島氏からの電話。
状況を説明し、助けを求める。するとバイク便をこちらに向かわせ
るとのことでしばらく待ってくれとの話。

従業員にその旨を伝えると、彼も心配だったのだろう。一緒にくる
のを待つと言う。真っ暗の中で星を眺めながら世間話。
名前は?歳は?などと片言の英語で話す。
30分ほど待った。その間の話は「沈黙にならないように」しゃべ
りまくるエントモ。異国の人間に親切にしてくれたウガンダ人。
ご迷惑をかけたお詫びに二万シルを手渡す。
彼らにとっては高額な二万シル。

「you are ジェントルマン!」

と言い残し彼に感謝しセントノアへバイク便を走らせた。
バイクの二人乗り。中学時代から何年ぶりか。ウガンダで二人乗り
をしているエントモ。かなり笑える。

セントノアに到着すると、6時前なのに子供たちが自主的に清掃を
している。学校内敷地の清掃。子供たちは、掃除のする場所を自分
で探し、自分で自主的に行っている。


実はウガンダという国は・・・

・清掃、整理整頓する。
・時間を守る。

といった概念が乏しい。良い悪いではなく国の文化なのだ。

カルチャーだからしょうがない。その国に小田島氏は日本の昔の文
化を取り入れて人間改革、人づくりに着手している。

掃除の後は自習の時間。
SMIのアメリカバージョンを聞いて、自主的に学習している。
読書と、掃除などでウガンダ人の人材育成をする壮大な挑戦をして
いる。今の豊かと言われている日本人に見せたい光景だ。

「もったいない心」

掃除や学習を通じて、変わろうとしている日本人。凄い!
自習が終了すると、ティータイム。朝食の始まり。
その後、ホリデーだったので、エントモ野球クリニックが始まる!
二日連続での野球クリニックだったので要領を得ている。

部室を見た。
道具がびっしり整列している。ものを大切にする心が手にとって分
かる。そして読書の習慣か、本が並べられている。凄い!

クリニック開始!
最初小田島氏は「遠藤さん見ていて下さい」という。
だまって彼らの動きに注視した。
すると・・・
駒苫の練習を真似てやっている。
エントモと小田島氏は周知の仲。エントモイズムと香田イズムをウ
ガンダの子供たちに実践している。びっくりした!!!

その後、色々なセクションに分けてエントモ野球を伝える。
休み時間の中でも質問してくるウガンダ野球少年。
「田中まさひろのスライダーはどう投げる?」
の質問には驚いた!彼らは小田島氏から昨年の甲子園DVDを全員
で見ている経緯があるので、聞いてきたようだ。面白い!

全員に打撃フォームのレクチャーをした頃にはお昼の時間を大幅に
過ぎていた。時間の経過に気づかなかった。
英語での会話は疲れる。頭も使うしひらめくのに時間もかかる。
エントモが「?」の時は、ウガンダ人が分かるように色々な工夫を
してくれている。彼らは「ジェントルマン」。
最後には全員と熱い握手を交わし、グランドを後にした。

さて、今日の昼食はナイルリゾートのビュッフェにした。
ナイル川の横にあるリゾートホテル。その中にある食べ放題の店。
ひとり二万シルくらいだろうか。日本円にして1200円程度。
現地ならではの食べ物や、チキン、デザートを食す。
頑張った後なのでビールがうまい!汗のかいた後は格別だ!!

昼食を食べてから、首都カンパラに戻る前に、JICA隊員の生の
姿を見たく、ジンジャロード(カンパラとジンジャを結ぶ道)沿線
に生活してる女性隊員のもとを訪問した。

彼女は、ウガンダに来てまだ数ヶ月だが、元々こういった仕事に携
わっていたようで板についているような感じさえする。
彼女は森に対して様々な施策や保護を基本として活動しているらし
い。即座に意気投合し、
森の案内が始まった。
ウガンダの生の森林をくぐり抜ける。アフリカにきた感じがする。
何か野生の動物が出てこないか少し不安になる。昔は、こういった
場所でもゴリラやキリンなどの動物がいたらしい。しかし人間の生
活エリアが広がるにつれ、動物は奥地に追いやられているようだ。

彼女に、小高い山を案内してもらう。この周辺を一望できる山だ。
スペシャルタクシー(4WD)にて山道を登る。落ちそうで怖い!
景色を堪能し、また80キロ遠方にある首都カンパラへと向かう。
みな車中では爆睡状態。

今日の宿泊地は、JICA所長宅にお世話になる。
所長とは初日に、事務所で様々なウガンダの情勢をお聞きしていた
。目力のある紳士といった感じで、話し方を窺うと「できる人」と
誰でも感じ取れる方だ。素晴らしい出会いとなった!

所長宅にはJICA隊員が4,5名きていた。どうやらエントモに
会いにきてくれたらしい。様々な話をお酒を飲みながらした。
奥様の手料理に舌鼓をしてこの日はENDとなった。
今日は色々なアクシデントがあり、人生の中でも面白い一日となっ
た。なかなかできない経験である・・・。

明日は日本人会の方々に講演会を実施する。エントモ初の海外講演
である。初の海外講演がアフリカの「ウガンダ」。面白い!!!

さて、明日の講演会。無事に終えられるのだろうか・・・

乞うご期待! つづく・・・