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平成16年5月2日 @ 釧路商業高校 vs 旭川実業高校


旭川実業Gにて 本日は、平成16年5月2日。旭川まで足を運んでの観戦となった。
早朝6時過ぎに自宅を出て、自家用車にて釧路商業高校VS旭川実業を見た。
釧路商業ベンチ 釧路は、以前グランドまで足を運んでおり、講演も聞いてくれてる思い入れのあるチーム。
ミスはそれなりに出ていたが、ベンチでの態度、失敗した後の行動を見るとなんとか次に繋げようとの意識が見られた。
粘る釧路打線 攻撃の方は、納得した攻撃は少なかったものの、結果ではなく、「振っていく姿勢」が強く見られ感心。
そこに遠藤的野球論をミックスすると、待ち球に対して強く振ることが出来るようになって、結果もついてくるようになるであろう。
力投する釧路渡辺投手 守備では、久々に良いものを見た。今年の観戦試合で間違いなくNO.1の配球だった。
後から見ていて、「意図・工夫」が見られ、何点か取られてるものの最小限に抑えた。
講演でも、「インコース」の使い方を念入りに話すが、実際に上手く使いきってるチームは少ない・・・。
しかし、インコースのSTを使い、そこからインコースに変化球を織り交ぜる。
講演の内容を、自分たちで噛み砕き、そして実践していた。

地方高校になれば、選手も集まりにくく大変な苦労もあろうかと思う。
その中で、創意工夫を凝らし、自分たちに隙を作らず、相手の隙をつくことが出来れば強豪校でも互角に戦うことが可能になる。
高校生に絶対はない。逆に言えば、高校生は隙だらけである。
そこの「隙間」をいかに埋めていくか・・・。

さあ釧路商業ナインよ。今一度、講演の時自分で作ったメモを見なおそう!
そうすれば自分たちが思うプレーにもっと近づけるはずだ。


平成16年5月2日 A 旭川凌雲高校 vs 雄武高校


旭川凌雲エース小関君 午後、昨年からおなじみの旭川凌雲高校にて観戦。旭川凌雲高校VS雄武高校との一戦。
雄武高校は、昨年10人ちょいの人数で全道大会に駒を進め、好投手佐藤君を中心に、思いきりの良い野球をする。一方、凌雲は昨年小林投手がチームの大黒柱で活躍し、全道大会は逃したものの確実に一歩一歩進んでいるチームである。

 試合は、凌雲小関投手と雄武右サイド投手の投げ合いになった。結果は乱打戦になってしまったが、その中に細かいミスも見られた。ミスは野球につきもので、避けては通れない。試合では、そのミスに対して他の選手が、「俺がカバーしてやる!」の意識が少ないように見えた。ミスした選手は、周囲に申し訳ない気持ちで一杯である。そこで、一言かけてやることによって、その選手は救われるし、次への切り替えにも繋がる。そこをチームとして浸透していけば、昨年以上のチームが出来るに違いない。

 野球は失敗のスポーツである。打撃でも3割打って、7割失敗して誉められるスポーツである。そこを理解し、久保監督のもと進化していって欲しいものだ。

登板しなかったが雄武2番打者の佐藤君  さて雄武高校、一人一人の個人的能力は非常に高い。また体格もしっかりしていて、「土台が大切である」との遠藤的考えにマッチする。
 特記すべきは、佐藤君。この日は登板はなかったものの、数球ブルペンを除いたが、腕のしなり、カーブ共に申し分ない。投球以外の細かい点に着目し、夏に向けて頑張って欲しい。(牽制・フィルディング・打者を観察する能力など・・)
右中間に打つ怪物ますだ君 怪物君を見つけた。
4番を打っていた「ますだ君」である。
身体能力の高さを思わせる動き。そして俊足。
びっくりしたのは、スイングの軌道である。中々高校生レベルで拝見できるものではなく、変化球への対応力もすごい。上を目指せる逸材とみた。
体はしっかりしてるので、スピード系のトレーニングや瞬発系の動きを多めに取り入れ更にレベルアップして欲しい。
将来札幌ドームでプレーする姿を見てみたい。

練習試合で選手個人は結果を求めたいだろう。しかしあくまでも最終的には大会が目標。
練習試合では結果でなく「過程」が重要。次に繋がるプレーや考え方重視である!