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第二試合、雄武高校 VS 札幌国際情報 との一戦。
何といっても、今大会右腕NO1の雄武高校エース 佐藤君 の投球が見所。そして、身体能力の高い一番ショート池田君、四番でセカンドの増田君に注目した。
この試合は、高校関係者以外の方々がずらっと顔を並べ、注目の高さが伺える。雄武の野村監督は、チームに対しメンタル的なことを重視し、試合前のノックでも色々と考えたことをして、選手に良いイメージを与えていたのが印象深い。
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さて、試合のほうは札幌国際情報の左腕 武井君が小柄ながら丁寧な投球で雄武打線を翻弄していく。右打者の多い打線に対し、外のシュート回転の球を上手く打たせてゴロの山を築く。4回表に好投手佐藤君は2失点してしまう。ライナー性の取ったらダブルプレーの打球を、野手が外野にスルーしてしまい、捕ったらチェンジの場面で手痛い失点。
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この試合、ここで喝!
現役中もよく経験したが、審判のジャッジにスタンドから見て不満が残った。佐藤君が、外一杯のストレートを自分でストライクと判断し、マウンドを降りかけて「ボール」と判定された。真後ろから見ていたが、そこのコースはその試合ずっと取っていたし、ベースの枠内に入っている球。ここで考えられるのは、佐藤君のアクションに対し審判が反応したと大いに予測できる。自分が捕手をやっていた時も、数回・いや何十回経験があり、明らかにそういった理由からだろう。しかし、後で注意するのであれば(高校生らしくないとか・・)問題ないが、ジャッジを変えるのはどうだろう。その後、その辺の球は全部「ボール」とジャッジされ佐藤君は流れをつかめない。スタンドから見てると、球審の「その行為」に気付いた観客は沢山いた。審判は、感情をジャッジに入れては絶対にいけないと思う。「人間だから・・」は許されない立場だ。審判のジャッジで試合が実際に左右する。そういったことを理解しながら、試合を「作る」審判もいる。このゲームの審判がそういった感覚ではないと思いたいが、そういった外からそう見えるジャッジにたいしては猛省して欲しい。
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さて試合に戻ろう。
雄武ナインは、以前練習試合でグランド内の全力疾走を怠っていた。しかし、本日の試合は全力疾走を常に全員が行っており、「全力疾走の意味」が理解出来てきたのだろう。4回裏、2失点した後に雄武は、すかさず3塁打でチャンスを作り、相手投手のボークで1点を返す。球審のジャッジでボークで得点したが、良くも悪くも審判が目立った試合だった。スタンドで見識の高い人達は、「何で一発目で分かりずらい微妙なボーク取るんだろう???」の声。
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札幌は8回表に4番国本君がレフトに値千金のソロホームランを打ち、 1−3 とリードを広げる。均衡が破れた時に、試合は動きがちでスタンドから裏の攻撃に何かあると確信しながら見ていた。案の定、先頭打者が出塁し試合はまた動こうとしていたが、0アウト1Rでセカンドライナーで1塁走者が飛び出し、ダブルプレーで万事休す。点を取られた後のチャンスをいかせなかったことで、この試合の明暗を分けた。前評判の高かった試合後、野村監督をお話しする機会があり、「夏に向けての課題が浮き彫りになり非常に良かった」のコメント。
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雄武が破れる波乱で、このカードは終えた。
指揮官が春の大会の意味を十分理解し、ステップの位置づけで闘っての敗戦。夏は、また北地区の台風の目になるに違いない。打線は、左投手をセンターから右方向を意識し、右投手の外に対しても同様の意識で打席に立てるなら打線は繋がり、得点力もアップすることだろう・・・。
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