観戦日記トップへ戻る
平成16年7月3日 @ 札幌第一高校 vs 札幌国際情報高校


本日は、平成16年7月3日。札幌円山球場にて、夏の高校野球札幌支部予選代表決定戦、札幌第一 VS 札幌国際情報を観戦。国際は春の大会で観戦した事があるが、第一は初めてである。第一はサイドハンドのエース富樫君、国際は春も頑張った小柄な左腕武井君。両投手無難な立ち上がり。最初にチャンスが来たのは国際。3回表、2アウト満塁。しかし無得点。序盤、国際のショートの動きが気になった。投手のコースによって守備位置をものすごく変える。高校では誰も見ていないのか?社会人ならコース丸わかりでゲンコツもの。高校野球らしい。逆に第一のショート。0アウトR2塁で、バントのしないボールに対してセカンドベースに入らない・・。空振りしたら捕手が投げれない。そういう細かい動きは、高校野球でも必要である。
第一は走塁ミスが多かった。4回裏、先頭5番竹田君がレフト前ヒット。次打者の時に、守備側のまずいピックオフで0アウト2塁。しかしバント空振りでセカンドR刺殺。これだけでなく、走塁のミスが多く勿体無い展開。たかが走塁、されど走塁。しっかりと走塁が鍛えられているチームは強い。打者では第一の「大和田君」に注目した。1年生ながら3番を任されており、札幌北シニアから入部した選手。構え方、打ち方を見るとなるほど好選手。ヘッドの出方が良い。練習を重ね、レベルアップして欲しい。合間に捕手を観察していたが、両チーム共に「構え」が悪い。肩は弱い捕手だったが、構えによってそれがカバー出来ることもある。「う〜ん」 うなって観戦していた・・・。
7回裏、第一、先頭の桜井君が右中間に3塁打。国際は前の回捕手に代打を出しており控え捕手堀田君が出場。その捕手が痛恨のパスボール、1−0で第一リード。国際には厳しい展開。最終回、国際の攻撃2アウトから、先ほどミスをした2年生堀田君が打席に。ネクストから打席に向かう時に、背番号13番の3年生赤田君が「ポン」と背中を叩き打席に送り出す。この試合一番印象深いシーンであった。後輩に自分達の2年半を託す。こういったシーンはいつの時代も行なわれている。結果、三振でゲームセットとなったが、堀田君はその背中を押された感触を胸にしまいまた来期に向けて始動する。こうやって高校野球の伝統は続いていく。
試合を観戦する時に「ブルペン」は必ず観察する。第一のブルペンに課題あり。ダラダラ試合を見ながら「間延びした」作り方をしている。2番以降の選手は、短時間に肩を集中して作らなければいけない。試合見て「ダラダラ」は言語道断である。その投手がマウンドにたっても期待出来ない。短時間で作って待機する。そしてピンチが来たら捕手を座らせて投げる。無駄な時に投げない。これは鉄則。トーナメントで連戦になる時は、ブルペンの球数も指導者は気にしないと万全の状態で投げさせれない。笑い話だが、NTTで昔、初回からリリーフが作って、終盤投げる時には100球以上投げて登板。ヨレヨレである。結果は言うまでも無い。実際にあった話だ。リリーフは常に「俺だ!」と思って投げる。監督との試合中の連携も大切である。
最後に、第一。1−0で勝利して全道大会に進出するが課題は多い。その課題を短期間に修正しなければ、満足いく全道大会にならないだろう。健闘を祈る!


 A 北海学園札幌高校 vs 千歳高校


札幌円山球場にて、夏の高校野球札幌支部予選代表決定戦、北海学園札幌 VS 千歳を観戦。昼前の試合開始だったが、照りつける日差しが強くなってきた。観客は日影の涼しいところに殺到。
地区予選の決勝ということでラジオ放送があった。元北海監督大西さんが解説席にいた。
テレビのニュースのワンカットだろうか、テレビ局も映像を撮っていた。
さて、試合前のシートノックは非常に重要である。どれだけ本番に近い動きをして慣らすことが大切だ。札幌はノックの打球が遅くすぎて選手の動きも緩慢である。野手であれば、打球に対して思いきりエラーしても「チャージ」して精神的にも攻める状態にしたい。残念だ。札幌はエース音羽君が先発。真上からしょう投げ方でスピードはさほど感じない。千歳は不動のエース小林君。捕手の山田君同様、頭を使ったピッチングをする賢いバッテリー。初回、札幌は一番千葉君のセンターオーバーの3塁打で始まる。千歳のセンターは打った瞬間前進して、そして頭の上を越えられた。捕れた打球。総合力で下回るチームが先にミスをすると必ずしや苦しい展開になる。小林君は制球が定まらず、ストライクがハッキリする。いつものパターンに持っていけない。
札幌は、すかさず連打などで5得点する。4番捕手の川村君は、2回まで2打席回るも犠牲バント2回の内容。札幌はバントが多い。11−1で1アウト1塁の状況で5番打者に犠牲バント。「?」である。が、そういうチームなのだろう。4回裏、千歳に好機が訪れる。3番倉谷君が右中間にヒット。続く4番岩倉君も右中間へ、0アウト1・3塁。この場面で1点しか取れず試合の流れは終始札幌ペース。それにしても札幌の応援はすごい!全校応援だろう。その生徒全員が大きな声を出している。圧巻。
5回でコールドにて終戦となったが、最終回、3年生が代打で出てくる。どんな気持ちで打席に入るのだろうか。手に取るように分かる。代打に出てくる選手に共通するのは、初球から思いきって振ってくる。2年半分だ。ヒットを打つもの、凡打で終わる選手様々だが、フルスイングする行為こそ価値がある。逆に守る立場の選手は、そういった傾向をしっかり頭に刻まないといけないだろう。
ゲームセット後に、千歳ナインは涙していた。同様に、最後の夏に背番号が貰えずにスタンドで仲間を応援している3年生も涙する。彼らも一緒に闘っていたのである。
スタンドで観戦している観客は、試合後、出場選手はもちろんのこと、その他部員にも声をかけて欲しい。敗戦したチームの選手。また次の目標を見つけて頑張って欲しい!


 B 北海高校 vs 立命館慶祥高校


札幌円山球場にて、夏の高校野球札幌支部予選代表決定戦、北海 VS 立命館 を観戦。ゲーム前、風をチェックしたところホームからセンターへ吹いていた。社会人時代、よく円山で都市対抗を闘ったがこの風は要注意!ホームラン風だ。守る側から考えると高めへの失投は、金属なら即ホームラン・・・。さて、北海は俺の目から今大会は甲子園に近い高校と見ていた。現に、竹村主将を中心とする打撃、そしてエース瀬川投手始め、2枚の右好投手。立命館は、元拓銀戦士の横山さんが監督をしていて、これからのチームだろう。好カードだ。
試合前、北海先発の瀬川君のブルペンを観察した。右打者の外めの球がシュートする。気になる。
初回、北海の攻撃、先頭美馬君がセンターへヒットし送って、絶好の先制チャンス。こういった力が均衡した試合は、先制が圧倒的に有利となる。2アウトから、4番竹村君がセカンドライナー。ついていない。あと1Mずれていれば・・・。逆に、裏の立命館も2塁にランナー置くも無得点。2回試合が動いた。先頭5番の瀬川君が、ライトに打った瞬間の本塁打。1−0。2回裏、立命は瀬川君のバント処理暴投もあり0アウト1・2塁とする。しかし、バント失敗ダブルプレーでチャンスをつぶす。立命2回までに死球を2発もらう。この死球が後々効いてくる・・・。3回北海は、1アウト満塁の好機に4番竹村君。セカンドにゴロを放ったが、円山特有のラッキーバウンド。野球の神様は北海に笑いかけている。3−0北海リード。
北海はリードしているものの、ここまで走塁ミスが2つ。北海に限らず、高校生は走塁ミス多い。3回裏、立命は北海エラーで2アウト1・3塁とする。5番井上君タイムリーを放つ。6番高橋君、レフトオーバーで2点追加。3−3。押せ押せムードなのに、立命は2アウトから3盗を試みて失敗。無意味な行動。4回北海の攻撃、2アウトから長打の連打でホームに・・・。しかし立命のカットプレーで本塁刺殺!北海は嫌な流れだ。
その裏、案の定、立命にチャンス到来。7番吉田君のヒットを皮切りに、1アウト満塁の好機。ここで瀬川君の配球が気になる。
練習試合で観戦したが、自分の特徴を全くいかしていない配球。内に投げない、カーブが少ない。あの配球は、140`を超す左腕の配球。彼にはマッチしていない。勿体無い。死球が効いてる?その後、一人相撲でワイルドピッチ・四球・四球の押しだし。頭つっこみ、肘が上がらない。投手は、ピンチほど攻撃的な投球をしないと、流れに飲み込まれる。気持ちだけではなく、大胆な配球が切りぬける大きな策になる。しかし、高校生はこうなると修正が効かない。北海が勝つなら交代しかなかった。ずるずる失点を重ね、この回5失点。3−8で立命リード。
5回表、竹村君内野ゴロも全力疾走でナインに奮起を促す。捕手木村君も、サードゴロで一塁にヘッドスライディング。気持ちが前面に出る。良く野球解説者など、一塁へのヘッドスライディングはタイムが落ちると敬遠する。タイム落ちるのは100も承知!しかし、それ以上にチームに対して得るものがある。野球は数学ではない。そろばん弾いてその答えが正解ではない。
北海にこの試合2回目のターニングポイントが来る。6回表、北海は5番打者が出塁し、6番打者の時に「送りバント」を選択。この時、思った。北海は終わったと。立命のエース植村君は、130に満たない直球とカーブでなんとかしのいでいた状態。5点差があり、送るより攻撃的にこの展開を打開するしかない・・・。結局、この回無失点で流れは北海に来ない。得点できずとも「攻撃」姿勢で流れは変わる。残念だ。6回裏、逆にリードしてる立命は逆にバントしてタイムリーで得点。3−9。瀬川君とっくに限界。北海の背番号10番斎藤君は、2回からスタンバイ。瀬川君は、カーブが良いのにStに固執している。するとカーブが死ぬ。相手も手を出さない。この場合、全く使い方は逆。カーブを上手く混ぜる、いや、多めに混ぜることによって、Stは生きる。そしてカーブも武器になる。思いきり投げる事だけが投手ではない。
8回表、竹村君がセカンドゴロで執念のヘッドスライディングで出塁。瀬川君がこの日3本目のヒットでチャンスを広げる。好打者6番森末君が右中間へ。4−9。どうしても高校生は、ピンチになると逃げる傾向がある。逃げのピッチィングからは好結果はない。その後、思いきりの良い松本君が犠飛で6−9。最終回、2アウトから捕手木村君が執念のセンター前。4番主将竹村君に回す。彼は、初球フルスイングで右中間の深いところに2ランホームラン!8−9。彼の3年間の想いを乗せた本塁打。北海高校の主将という重責。彼の生き様を見た。しかし、その後5番瀬川君が無念の三振ゲームセット。野球に絶対は無い。力が均衡していれば「流れ」は重要。大きく試合を左右する。最後に一言。勿体無い・・・