本日は、平成16年7月4日。 |
苫小牧緑ヶ丘球場にて、北海道地区予選屈指の好カード、駒沢苫小牧 VS 鵡川 を観戦。 |
苫小牧は昨夏南北海道代表で甲子園、一方鵡川は今春甲子園。見所のある一戦だ! |
鵡川のエース宮田君は、数日前に脇腹痛ということが新聞に出た。 |
ここで2つ驚いた!! |
1つ目は、数日前エースが故障するという鵡川のお粗末さ。 |
選手の疲労は目に見えない。見えずに分かりずらいものだから、指導者は気を使う。(はず) |
最後の夏の前に試合・もしくは練習で怪我するなど論外。お話にならない。 |
2つ目は、新聞報道だ。普通、自チームの選手が故障した場合、相手に悟られないよう緘口令。 |
当たり前のど真ん中。 |
相手チームは「いつ宮田が出てくるか・・」意識する。仮に登板が無理でも情報戦として闘える。 |
なぜ簡単に外部に漏れる?論外だ。お話にならない(2回目) |
苫小牧は全校応援だろうか、有名なブラスバンドを引き連れ都市対抗ばりの応援。圧巻。 |
今日は、春の全道優勝に導いた左腕岩田投手と、前の試合で一躍脚光を浴びた藤尾投手。 |
藤尾君は左の横に近いところから切れの良い球を投げこむ。 |
鵡川の初回2番打者がライト前にヒットするも、すかさずライト沢井君は一塁に送球。 |
相変わらず、苫小牧の意識は高い。しかし3番宮田君のサードゴロにサード五十嵐君はステップが、 |
一歩多く、ダブルプレーを取り損ねる。苫小牧らしくない。 |
試合は2回裏、5番佐々木孝介君の四球から、バントで2進させ糸屋君がタイムリー。 |
鵡川が先制したいところだが、苫小牧が先手を取り、鵡川には苦しい展開。 |
3回裏、苫小牧は本日一番に起用した沢井君がライナーでレフトに放りこむ。2−0。 |
2番桑原君は野球を知っている。その後初球セフティを決める。完璧だ。 |
4番原田君は、苫小牧の大応援団陣取るライトスタンドに2ランホームラン。4−0。 |
鵡川はたまらず、2番手に成田君を登板させる。 |
左の好打者が多い苫小牧に藤尾君をぶつけたが奇襲失敗。 |
4回鵡川の攻撃。良くあるのが、大量点を貰っての「油断」からの失点パターン。 |
岩田君をそういう目で観察した。すると、先頭宮田君がレフトオーバー2塁打。 |
ワイルドピッチ・四球で0アウト1・3塁。苫小牧バッテリー気持ちが揺らぐ。 |
5番打者三振。6番打者ショートゴロゲッツー。流れは再び苫小牧に。 |
逆に苫小牧は、相手失策につけ込み得点を重ねる。 |
ここで、本日一番の特記するプレーを見た。 |
苫小牧、5番打者の佐々木君の三振だ。成田君の変化球に対し、顔を残しての三振。 |
内容のある三振。捕手の立場からいうと、こういった打者は手におえない・・・。 |
逆に鵡川打線は、「マシンの弊害」であろう、右打者なら顔が左肩に一緒についていくスイング。 |
マシンなどではスコンスコンいくであろうが、生きた球には最も弱い打ち方。 |
野球は、「量」ではなく「質」だと再考させてくれる試合だ。 |
甲子園を沸かせた鵡川が守りきれない。内野手エラーに捕手の弱さ露呈。 |
苫小牧はそういう弱点を見逃さない。試合巧者だ。 |
7回裏、苫小牧は先頭の佐々木君が案の定、左中間に2塁打。バントして1アウト3塁。 |
鵡川は当然の敬遠2発で満塁としたが、五十嵐君に1・2塁間破られ、無念のコールド。 |
以前、苫小牧の香田監督に伺ったところ、「春の甲子園後に、夏に合わせるのは難しい」と言われた。 |
昨年の苫小牧もそうであったが、今回の鵡川も同じ状態。 |
選手の燃え尽き症候群とも闘わなくてはいけないし、コンディションの持っていき方も難しい。 |
残念だが、鵡川は克服できなかった。 |
今年の苫小牧は強い。誰もが言う。あの鈴木君がまだ登板していないでの連勝街道。 |
若くして香田野球に非の打ちどころがない。 |
同じ地区の北海道栄高校の140`左腕木興君も全道へ出場を決めた。 |
「 駒沢苫小牧 VS 栄 」 |
全道大会の甲子園がかかった決勝で見てみたい一戦だ。 |