平成16年7月19日 @ 立命館慶祥高校 vs 北照高校



始球式の堀井学氏

立命館チア

立命館植村投手

北照加登脇投手

北照市橋投手

延長15回裏サヨナラシーン

明 と 暗


泣き崩れるバッテリー

歓喜の立命館スタンド
本日は、平成16年7月19日。
札幌円山球場にて、高校野球南北海道全道大会、立命館VS北照を観戦。
朝から紫外線が強く観戦するには過酷な条件。朝試合開始一時間前に着いたが駐車場満員。
北海道の高校野球は観客が入る。「社会人野球もこの位入れば」と、ひとり言・・・。
両校、全校応援であろう満席状態。目立っていたのは立命館のチアガール。
たまにテレビで「チアリーダー選手権」みたいなものを放送しているが、動きにキレがある。
予測でしかないが、多分、有名なチアのチームなのだろう。圧巻だ。
始球式にはオリンピックのスケート選手の「堀井 学」が登板。面白い。
さて、北照は加登脇投手、立命は植村投手。共に右投手である。
北照は2年生が多く出場しており、バッテリーや主軸は2年生。
2回裏、先制したのは立命。2死からヒットと盗塁でスコアリングポジションに進める。
その後、何でもないセンターフライを打つが、なんとセンター落球。1−0となる。
打った瞬間、イージーだったので目を離したが、観客がどっと沸いて落球に気づく。
立命は序盤4回までに4失策と守備に元気がない。消極的エラーが多い。
3回表、北照は先頭打者が4ゴロ打つも、ジャックル&悪送球で、無死2塁。チャンスだ。
送って1死3塁とし、一塁強襲ヒットで追いつく。その後4番加登脇君がタイムリー、2−1。
加登脇投手も抑えているものの、ストレートとスライダーの単調な配球。
高校レベルならあれで通用するのか・・・。勿体無い。135前後だと思うが緩急がまるで無い。
レベルの高い打者に当れば、スコンスコンいくだろう。
6回から北照は、すぱっと投手交代してきた。さほど打たれていないのに変えてきた。。
地区予選の成績を見ると、2番手の市橋投手がエースか。
推定135前後と縦の速いスライダーが持ち味。しかし加登脇投手と同様の配球。
困ったらスライダーのパターン。そのスライダーを最初から打者が狙ったら?
それより先は止めておこう・・・。
北照が押し気味で試合は進行していく。立命の投手陣が良く最少失点に抑えている。
内容的には北照が押している。その間、様々な塁審のジャッジがあったが、北照には不運に
思えるジャッジの数々。詳しくは述べないが、スタンドから見るとお粗末だった。
球審のジャッジは見事であったので、余計レベルの低い塁審が目立つ。
そこで、4番神戸君が、サードに強襲2塁打で出塁。気持ちがバットに乗り移った。
5番井上君が、1・2塁間にしぶとくヒットし、まさかの同点・ふりだし2−2。
南大会、開会式直後の初戦が延長となった。観客は大喜び。
延長10回裏、ヒットのランナーを市橋君は「静止していない」ボークで2進させる。
投手とは「投げること以外」も非常に大切で、そういったことを指導することも重要。
11回裏、立命は2死2塁でサヨナラのチャンスがあったが、惜しくも逃す。
そういった回の次は良く点が入る。
12回表、北照はヒットの後、立命の投手のFCを誘い、無死1・2塁。。
次打者はバント失敗で1死1・2塁で一番北尾君。嫌な流れをたち切るタイムリー。3−2。
立命良くやったよとの観客の声。しかし、裏の攻撃で先頭高橋君ヒットで出塁。
バントで2進させ、8番捕手の伊藤君がタイムリーヒット。ミラクルである。
延長戦は後攻が有利と言われるが、心の動きが手にとって分かり、普段の投球が、
出来なくなったりする。特に高校生はそういった面がはっきりと出る。だから面白い。
この大会規定では、15回引き分けで再試合となるようだ。
15回裏、ドラマは待っていた。
あれだけ押していた北照が、先頭打者のセフティを許す。防げた。予測していれば・・。
その後、当然のようにバントしたが、市橋君がジャックルする。また投げる以外のことだ。
無死1・2塁。ここで、本日二度目のボーク・・・。開いた口がおさまらない。
ここで、動揺している市橋君から、先発の加登脇にスイッチ。
時既に遅し。途中から4番の打順で出場している栗山君に犠飛を打たれサヨナラ。
北照は選手個人には力があるものの、単発でチームとして上手く機能していないように、
感じられた。一方、立命は個人技はイマイチだがチームとして機能している。
書き忘れたが、13回表、北照は無死1・3塁から無失点だった。犠牲フライで、ランナーが
早く離塁してしまい、まさかの無効得点。あれは早すぎた。勿体無い、気持ちは分かるが。
塁審が目立った?!1試合目であった・・・。


平成16年7月19日 A 駒大苫小牧高校 vs 森高校



森高校エース平田投手

駒大苫小牧エース岩田投手

駒沢ベンチ

森ベンチ

泣く子も黙る駒沢ブラスバンド

駒沢 香田監督

駒沢主軸 佐々木孝介君

森 武藤監督

森主軸 木村君

左から2番目が女性の部長

本日は、平成16年7月19日。
札幌円山球場にて、高校野球南北海道全道大会、駒大苫小牧高校 VS 森高校 を観戦。
苫小牧は今大会優勝候補の筆頭で、春の全道大会も制している。
数回苫小牧の試合は観戦しているが、スキの無い野球をする。近い将来全国制覇も夢ではない。
一方、森高校は22年ぶりの全道進出で、監督・選手共に初円山だろう。
武藤監督は、若干30歳であるが非常に熱心で好感が持てる監督さんだ。
相変わらずの苫小牧の応援。彼らのブラスバンドには恐れ入る。
森高校も、久しぶりの全道でお客さんも結構入っている。遠路から応援にきていたのだろう。
苫小牧はエース左腕岩田投手、森は右腕の平田投手。
平田投手はキレのあるストレートとスライダーが軸となる投手だ。
初回、苫小牧は1番澤井君の内野安打で出塁。すかさず盗塁、捕手悪送球で3塁へ。
電光石火の攻撃。あっという間に有利に試合を運ぶ。4番原田君が2点タイムリー。2−0。
4回表、またもや4番の原田君にタイムリーが出て3−0となる。
その裏、森は3番センター木村君がセンターオーバーの2塁打で1点返す。お見事。
森高校は、1番左の今野君、3番左の木村君がシュアなバッティングをする。
5回苫小牧は、9番の五十嵐君が投手に強襲ヒット、その後佐々木孝介君にタイムリーが出る。。
この回までに苫小牧は6得点するものの、フライのアウトが多い。
平田君が上手く抑えているといえばそれまでだが、少々淡白に見える。
7回表、2塁に出塁している桑原君が、ワイルドピッチで2塁から本塁まで躊躇せず生還。
苫小牧が強い秘訣がこの「走塁」にある。走塁にスランプ無し。
その後、8点目(7点差になる)を4番原田君がスクイズで取りにいく。
香田監督らしい采配。先を見据えた采配だ。
7回裏、森は満塁として意地を見せる!最後は併殺で終わったが、全力プレーが印象的。
結果は、8−1(7回コールド)。
苫小牧のエース相手に奪った「1点」は、今後の森高校にとってとてつもなく大きな1点だ。
武藤監督は試合の1週間前、「苫小牧と対戦できて、本当に嬉しい」、と話していた。
強豪校と対戦して感じたことを、2年生達は今後に活かしてほしい。
久々の円山。良い経験をしたと思う。
エントモの観戦記が、こんな綺麗に最後終わるわけが無い!最後に苦言。
声を大にしてバックネット裏から叫びたかった!
第一試合は延長15回で時間的には、三試合まで出来るか微妙な時間。
開会式もあり、第一試合の開始時間は9:30からであった。
球審のストライクゾーンが明らかに広すぎる。
バッターボックスのラインから球1個外れていてもストライク。故意的試合進行。
社会人でも良くあるが、何で大会運営側はそういったことをするのか?黙認するのか?
選手は一生懸命「最後の夏」を闘っている。3年間の集大成である。
それを試合進行・時間短縮の為にゾーンをいじって良いものなのか?
ここに学校の先生方が運営する審判制度に問題が生じてくる。
高校生といっても、いち野球人である。あまりにも軽視されているように思う。
試合中に文句も言えないであろう。言うと「スポーツマンシップに反する」と言われるのがオチだ。
しかし、実際にはどちらがスポーツマンシップに反しているのか?再考願いたい。
立場的に有利に立ってる大人が操っているとも言いかえれないか?
少々乱暴な言い方だが、そこらへんのモラルの低下が北海道のレベル低下に繋がる。
なぜ、こんなに俺が物申すのか?
両チームは、途中からボール球(この日はストライク)に手を出し始める。当然だ。
そうしていくうちに自分のゾーンが狂ってきて、バッティングも崩す。
よく言われる「ボールを打って崩す」状況だ。2回戦を闘うチームにこれほど怖いものはない。
ん?審判が故意でなくて、単純に下手なだけ?
そんな球審が全道でジャッジすること自体問題である。
球場でこの行為に気づいた人は少ないと思う。
あえて、ホームページで苦言を話すのは「あってはならないこと」であるから。
今後、同じ繰り返しが起こらない事を願うし、また今日の球審には今後一切やって欲しくない。
後味の悪い観戦記になってしまった。
2回戦に進出する苫小牧は、優勝候補。
社会人の都市対抗北海道予選は、本命が敗退した。
死角の見当たらない苫小牧。今後どういう試合を展開していくか楽しみだ。
そして今日後半ブルペンで投球練習をしていた左腕鈴木投手。
怪我に苦しんでようやく間に合ったようだが、君の復活した投球を一度見てみたい。