観戦日記トップへ戻る
平成16年8月2日  札幌山の手高校 vs 石狩翔陽高校



山の手高校の円陣

マムシ君、こんにちは!

本塁打で生還する村上君

主砲 川村選手
(腹筋頑張ってね・・!)
本日は、平成16年8月2日。

札幌西区の奥、こべつさわにある、山の手高校グランドにて、札幌山の手高校 VS 石狩翔陽 を観戦。
両校とも3年生が抜け、新チームになり始動したばかり。
新チーム作りは、最初の数週間が非常に大切となってくる。
指導者は選手を見、選手は我を見て、限界ラインを決める。
そうすると、 「妥協」 してしまう傾向がある。
指導者、選手共に、ラインを決めないで取り組む事が 「向上心」 に繋がる。
そういったことが、最初のチーム作りには必要か・・・。

球場が山の麓ということで、へび(マムシ)が顔を出したりしていた。
へび嫌いのエントモは少々苦笑い・・。
試合にいこう。山の手は以前より好投手がいるとの情報があった。二年生右腕の川村君。
この試合では残念ながら登板しなかったが、ブルペンを見ると能力の高さが光る。
原石も磨けば光る。しかし、「磨く行為」 をしなければただの原石で終わる。
川村君には、投げる(技術)だけでなく、体力的なことも併用してやっていけば、今後面白い!
初回、石狩は外飛で1点先制。
山の手は、すかさず主将で捕手の村上君がレフトに一発。
村上君の思いきりのあるスイングは、見てて気持ちが良い。
その後、主砲川村君もセンターを越えるバッティング。打つほうも期待できる。
試合を観戦して気になった選手は、1番ショートの佐藤君。
巻きつけるスイングは、玄人好み。
一方石狩は、2死1塁で守備の時、ファーストがベースにつかないで守っていたり、
野球そのものの勉強が必要。
打って、投げて、守る、これだけだと野球は楽しくない。
もっと、高い意識で野球をすると今より楽しくなるはず。指導者に期待だ・・・。
山の手は、走塁に関して課題が残った。
プレーが始まる前に、自分が取りうる行動を整理しなくてはいけない。
打球が飛んでから、初めて判断するには遅すぎる。
走塁は 「経験」 という人がいるが、ある程度は事前の頭の整理で失敗は防げる。

試合の方は、最終的に競って終えたようだが、実力の差は歴然。
山の手は、なぜ競ってしまったかを深く考え、次回にいかして欲しい。
ひとつの球を全員で、「全力」 で追えば、好結果に繋がる。
試合に出ていないものが傍観者になり、出ているものが抜いたプレーをすると、
「相手に合わした試合」 に、なることだろう。
監督の惣田さんは、苦労人と聞く。野球に対する研究心と情熱は素晴らしい。
どうか、選手も監督に言われてから動くのではなく、監督は考えていることを
自分たちで考え、言われる前に行動すると実力以上のものが出てくるだろう。

最後に、試合後、色々とアドバイスを求めてきた1年生の「もとまえ君」。
君の高校野球は始まったばかり。
今日のような研究心を常に忘れず、野球に取り組めばレベルアップも速い。
指導される前に、
自分の意見を言って、先手を打つのも聞く側のテクニックか。
指導する側の一方通行を防ぐためにも、大切な行為。
君の積極的な態度が、勉強になりエントモは球場を後にした。