秋田の豪腕・佐藤投手
いいタメしている
フィニッシュ!
済美のエース2年生 福井君
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本日は、平成16年8月12日。
この日の第一試合を観戦後、一旦甲子園を後にし、その後屈指の好カードを観戦しに戻ってきた。
ハードスケジュール・・・。折角甲子園に来たんだから当然か。
でも暑い。風が若干あったので何とか耐えれたが、アルプススタンドなどの日よけ屋根がない所では、観戦無理。
某スカウトが、「大阪の暑さをなめたらいかんでぇ〜」と、言っていたが、なめなくてもヤバイ暑さ。
この試合は、春の甲子園優勝投手の愛媛・済美高校の福井君と、秋田の150キロ右腕・佐藤君に注目。
数回観戦しているうちに、疑問が沸き起こる。
序盤のMAXは144キロ。しかし、常時130キロ中盤が多い。楽して投げている。
済美、4番の怪物、鵜久森君に対しては140台連発!
なぜ、初回から全力で投げないのか?投げれないのか?
投げる以外のフィルディングでも首をかしげる。打球に対して緩慢なプレー。
上に行ったら、まずそういう事をみっちりやられるな・・・の印象。
その130台の緩いフォームと、全力のフォームが打者や場面によって使っている。
・・・。
ダメだな。
連打されて、本気投げをする。しかし、突っ込んでSU回転し、スピードは出るが打者に見やすい投げ方。
140中盤の持ち腐れ。案の定、済美打線は見逃さない。右に左に打ち分ける。
彼は何本ヒット打たれただろう?
投げれないなら仕方がない。しかし、投げれるのに投げない。故障でもしているのか?
故障であってほしい。楽して投げている、調整して投げているのであれば、俺ならゲンコツ。
腕の振りで5〜10キロのスピード差をつけるのはプロのテクニック。今は無理。
自分の力を過信している。優勝できる打線、そして自分の能力があるのに勿体無い。
一方、済美の福井君は、MAx142のSTを投げこむ。
SR・緩いC・そしてFを投げ分ける。
序盤、テンポが悪く捕まる。四球・死球・牽制悪送球などでピンチを招く。
転機は、3回の投球。急にバッテリーはテンポアップした。
捕手からの送球を取っては、すぐに投げる。リズムを取り直し、3者凡退に討ち取る。
2年生ながら好投手である。
6回裏、ホームでのクロスプレーに球審は、走塁妨害 「捕手がベースを早く隠した」 との判定。
ここで気づいたが、甲子園ではプロみたいに際どいプレーの説明がない。
監督が直接抗議出来ないという、理解できないルールもある。
全国大会で、NHKで全国放送もある。場合によっては、プレーの説明がなされても良いと思う。
捕手の立場から言わせてもらえば、この守備妨害は 「?」 である。
捕手のブロックは、立派な高等技術。
そんなプレーをみとめないで試合を止めるとは何事か?
野球という本来のスリリングなプレーを殺している。
今大会は、球審のジャッジに首をかしげる。
DBに対して、逃げていないの判定をする球審が多い。
ネット裏のプロのスカウトは声を荒げる。 「こんなの野球じゃない」
そんな声も上がるほどのジャッジが多数見受けられる。
普通に試合をしている選手の立場から考えれば、バッテリーは今まで以上に内を突ける!
野球が変わる。変わってしまう。
7回佐藤君が、再度打たれ出し、態度に出してしまう。ひとりでやっているように見受けられた。
がっくりするなら、ゲームセットのサイレンが鳴ってからにして欲しい。
今まで、こういった滅多打ちの経験がないのだろう。伸びている鼻がへし折られた。
もう、フォームも突っ込んで、回転の良い球が投げれない。SU回転連発だ。
自分のフォームの悪さを把握し、試合中に修正しようとすることさえ無理。
良い時には良いが、調子の悪い時には、ダメ。
監督には計算できない投手だ。使いづらい。
配球も気にしてみたが、内への速球がない。そして、ノーガードの打ち合い。
技術だけでは抑えられない。つくづく感じた。
済美の福井君は、背中が丸まるフォームが気になる。
胸が張れなく、肘が出ない、そしてSU回転に繋がる。しかし、彼はそのSU回転が武器にもなっている。
チェンジアップか、ナックルらしき球も投げていて、今後の成長が楽しみな逸材。
最終回、最後の打者になろう場面で、佐藤君は、MAX146のストレートを投げ込む。
見方が諦めないで食いついて得点してくれている。
なんで最初からその気持ちで投げないの?
次の日、新聞では美化した記事が並んだ。どうも納得いかない。
玄人があの試合を見たら、俺みたいな感覚にすべての人がなるだろう。
あえてエントモは苦言する。
佐藤君よ、野球をなめるなよ!
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